レース前から全く自信がなかったのだが、案の定というか、ちょっとした波乱になってレースは不的中。
今日はなんといってもやっぱりウオッカ。ドバイ帰り緒戦という点が唯一の不安材料ではあるけど、正直ほかの馬とは格が一枚も二枚も上で、仮にほかの馬が100%の出来でウオッカが80%だったとしても勝てるメンバー構成である以上、少なくとも連を外すことはあり得ない。
しかしその一方で相手となりそうな馬はどれも似たり寄ったりで全く魅力がない。唯一自分の好きなカワカミプリンセスぐらいが一番食指が動くところではあったが、この馬にとってマイルは明らかに距離が短い。仕方なくウオッカからカワカミ、リトルアマポーラを中心として、あとはマイル適性を重視してブーケフレグランス、ザレマ、チェレブリタ、レジネッタあたりまで流してみた。
で、やっぱりウオッカは強かった。先行して残り300ぐらいで早くも先頭に立つとあとは後続を離す一方。最後は「そんなに追わなくても」というぐらいの7馬身差の圧勝。
ただ、2番手以降が全くだめ。結局ウオッカと同じような位置を進んだ人気薄のブラボーデイジーが2着、逃げたショウナンラノビア3着と完全に前残り。こうなると切れ味勝負の馬は全く出番がなく、リトルアマポーラもカワカミプリンセスも全然良いところがなく惨敗。
天皇賞、NHKマイルと、実力馬が力を出し切ってというよりは、展開の綾で勝敗が決まってしまうような競馬が続いていて何とももどかしい。今回で GI 4連敗になってしまったので、何とか来週は連敗を止めたい。
# ブエナビスタの単勝かなぁ。。。
柳井正: 一勝九敗

ファーストリテイリング (ユニクロ) の会長である柳井さんが、父親の始めた小郡商事を継いでからはじめたユニクロを、ここまで大きな一大ブランドにまで育て上げた経緯や、柳井さんの経営哲学などについて記した本。
ユニクロが、まさにカジュアル衣料品に革命を起こした存在であるというところは誰もが認めるところだろう。特に、ユニクロというと中国で安く生産したものを輸入してきて非常に安い価格帯で販売しているにもかかわらず、そこそこの良い製品を提供し続けることが出来ているという点で他を圧倒していると思う。一時期「ユニバレ」なんて言葉が流行ったこともあったように、どちらかというと最大公約数的なデザインと商品展開が多いように思うが、それでも、ともすると安かろう悪かろうに陥りがちな大衆向けカジュアル洋品業界において、これだけの品質と魅力を維持しているというのは驚異的ですらある。
こうした背景には、やはり柳井さんの考える会社という組織の運営の仕方が強く影響しているだろう。ファーストリテイリングでは、働く個々人の能力を最大限活用することを最重要視している。ひとりひとりが責任を持ち、自分の持つ力を最大限発揮し、そしてしっかりと意見をぶつけ合いながら出来るだけ短い時間で課題を解決していくという企業文化ができあがっているようだ。そして、組織が硬直化しないように常に気を配っているからこそ、売れる商品をタイムリーに展開することも出来るし、これだけの急成長にも耐えられてきたんだろうと思う。特に「経営陣の手足としか働けないような人はいらない」というのは旧態依然とした日本企業にはない考え方だろう。手足としてしか働けない人は、その人が押し出されて経営陣に昇進したとしても手足としての発想しか出来ず、経営に行き詰まっていくだろうというのは自分も共感できるし、自分の頭で考えて実行に移せる力というのは自分もどんどん磨いていかなければいけないスキルだと思っている。
この本は2003年ぐらいに書かれた本なので、失敗に終わった野菜事業についてはあまり書かれていないけど、柳井さんのことだから、失敗した原因なんかについては十分に分析していて、今後の活動に大いに活かしていることだろう。
この前読んだドトールの鳥羽さんと共通しているのは、自分には特別な才能はなくて、自分より優秀な人に支えてもらっているからこそ会社が成り立っているんだという点と、組織の人間が自活できてこそ初めて会社が成長できるということを強調している点。裸一貫から始めた鳥羽さんと、親の家業を継いだ柳井さんという、生い立ちに関していえば全く正反対ともいうべき2人の経営哲学にこれだけ類似している点があるというのも、何とも興味深いところ。
ちょっととりとめのない感じもするけど、読み物としては大変面白かった。
- 2009.05.14 Thursday
- 本
- 22:08
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- by taishi
ITIL マネージャ

先日 ITIL マネージャという資格に合格し、今日認定証が届いた。
正式名称は Manager's Certificate in IT Service Management という。これは、IT の運用管理について様々な事例をもとにしてイギリスで10年ほど前に確立された手法である ITIL を活用して、IT を用いたサービスを効果的かつ効率的に運用していくための手法や、それを導入するために必要な知識を有していることを証明する資格。IT の運用改善においては ITIL を活用する事例も非常に多くなってきていて、ITIL のエントリ・クラスの資格である ITIL ファウンデーションについては日本でも年間2万人もの人が取得しているようだが、まだまだ ITIL マネージャの数は少ない (300人もいないらしい)。そんな中、難関として知られるこの試験に何とか合格することが出来て本当にうれしい。
話に聞いていたとおり、やはり試験勉強はかなり過酷だった。いわゆる ITIL の青本・赤本というものを何度も読み、キーとなる部分は暗記する必要があるし、3時間の筆記式試験を2回も受けなければならない。試験ではサンプル事例に ITIL の理論をあてはめて回答しなければならないので応用力や文章力も問われるし、そもそもある程度時間をかけて考えないと答えられないような問題設定になっているので、3時間も試験時間があっても本当に全く足りない。最後のほうは半ば腱鞘炎のような状況になりつつも、ペンを止めている暇がないので、考えもまとまらないうちから見切り発車で書いていかないと書ききることが出来ない。ここにもちらっとは書いていたけど、2月から3月にかけては週末はほとんど毎日図書館に通って勉強をする日々が続いていたし、平日も仕事が終わってから勉強したり、電車の中では必ず暗記用のメモをめくって詰め込むような生活をしていたのだが、試験になるとやはりそれでも「もうちょっと勉強しておけば」と思うこともたびたびあった。従って、受かったとはいえ全く余裕ではなく、本当に紙一重で何とか受かったという感じ。
この手の資格は、ただ持っているだけではあまり効力がなくて、資格に併せてコンサルティングの実務経験なども積んでいかないと、机上の空論で終わってしまうのもまた事実。せっかく今は運用管理について提案をするような立場に従事しているので、勉強した内容をぜひ仕事に活かしていきたい。
いやー、ほんとによかった。
- 2009.05.12 Tuesday
- IT
- 22:45
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- by taishi
鳥羽博道: ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記

ドトールコーヒーの創業者である鳥羽博道氏が、氏の半生と、ドトールコーヒーという企業の沿革に触れながら、氏がどういう考え方を持ってビジネスに取り組んできたかということを記した本。
自分では「誰にでもできることしかしていない」と謙遜しているけど、氏の歩んだ道のりというのは凡人には真似できないだろう。高校を中退し、まさに裸一貫で始めた社会人生活。そして高い志の元に若くして創業したものの、幾度も危機を迎えつつも徐々に成功していく過程というのは、やはり氏のハングリー精神とかあきらめずに続けていく力がなした業といえよう。
氏が一貫して主張しているのは、仕事には本当に情熱を持って取り組まなければ成功はあり得ないということ。強い信念を持っていればこそ、困難な状況に陥っても頑張れる訳で、そうした自分が生涯をかけて打ち込んでいけるような理念がないとだめなんだろう。
理念と実際は別ということもあるだろうし、氏がこの本に書かれていることを完璧に実行していたわけでもないだろうとは思うが、それでも考え方は非常に参考になる。
個人的にもドトールは好きなお店の1つなのだが、それがこうやって出来たのか、ということを知るだけでも大変面白かった。
- 2009.05.12 Tuesday
- 本
- 22:13
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- by taishi
品川ヒロシ: ドロップ

いわずとしれたこの作品。いまさら感はあるけど、文庫版が出ていたので呼んでみた。
不良中学生のヒロシが仲間とつるんで悪さや喧嘩ばかりに明け暮れていた毎日の話。これ、舞台が狛江・調布なんだね。行ってた中学の名前とか喧嘩相手の中学の名前なんかは変えてあるし、必ずしも実話ではないので勝手な想像をすると怒られそうだけど、モデルがどこかってのは何となくわかってしまう。。。
一見すると品川の自伝的にも思えるけど、実は品川自身は不良でも何でもなかったらしい (出典: Wikipedia)。なので、この主人公はあくまで信濃川ヒロシという架空の人物ということか。。。
友情みたいなものをちょっときれいに書きすぎている嫌いはあるが、当時の不良の様子をリアルに描いていると思うし、アウトロー的な作品としては悪くないと思う。
基本的に起こったことをだらだら書いているだけなので、思い起こしてみると中盤まではちょっとだるかったようにも思うが、すらすら読める感じなので、読んでる途中ではその点はあまり気にならなかったかな。むしろ、最後の急展開が急すぎてちょっとびっくりだし、終わり方もちょっと唐突かなぁというのが残念なところ。
これはこれでなかなか面白かったが、芸人本としては、劇団ひとりの方が上かなぁ、、、。
- 2009.05.10 Sunday
- 本
- 22:57
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