
いわずとしれたこの作品。いまさら感はあるけど、文庫版が出ていたので呼んでみた。
不良中学生のヒロシが仲間とつるんで悪さや喧嘩ばかりに明け暮れていた毎日の話。これ、舞台が狛江・調布なんだね。行ってた中学の名前とか喧嘩相手の中学の名前なんかは変えてあるし、必ずしも実話ではないので勝手な想像をすると怒られそうだけど、モデルがどこかってのは何となくわかってしまう。。。
一見すると品川の自伝的にも思えるけど、実は品川自身は不良でも何でもなかったらしい (出典: Wikipedia)。なので、この主人公はあくまで信濃川ヒロシという架空の人物ということか。。。
友情みたいなものをちょっときれいに書きすぎている嫌いはあるが、当時の不良の様子をリアルに描いていると思うし、アウトロー的な作品としては悪くないと思う。
基本的に起こったことをだらだら書いているだけなので、思い起こしてみると中盤まではちょっとだるかったようにも思うが、すらすら読める感じなので、読んでる途中ではその点はあまり気にならなかったかな。むしろ、最後の急展開が急すぎてちょっとびっくりだし、終わり方もちょっと唐突かなぁというのが残念なところ。
これはこれでなかなか面白かったが、芸人本としては、劇団ひとりの方が上かなぁ、、、。