お勉強

とある資格取得のため、今週からトレーニングを受けている。過酷な戦いを強いられるということは既に受験した人からも聞いていたが、正直予想以上に内容が濃い。毎日19時ぐらいまで講義&ワークショップでびっちり鍛えられた上に宿題まで出される。これも厳しい試験に合格するために必要なことではあるが、とにかく今週1週間は全く余裕がなかったし、かなり疲労困憊。

で、もっと恐ろしいのは、トレーニング期間以外でも1日3時間ぐらい勉強しないと受からないらしいということ。トレーニングはまた半月後に続きがあるのだが、それまでに今週勉強した部分が体に染み付くまで勉強しないとな、、、。さすがに毎日は無理でも、なんとか出来るだけ時間を作って進めていかないとね。

恩田陸: ネクロポリス



恩田陸の長編小説。ミステリーの形をとっているが、基本的にはファンタジーもの。

舞台はとある島国 V.ファー。ここは英国の文化と日本の文化が融合した不思議な地であるが、もっと不思議なのはこの国には死者に再開することが出来る「アナザー・ヒル」という地があるということ。アナザー・ヒルには限られた人間が年1回「ヒガン」と呼ばれる時期にのみ入れるが、ここに遠い親戚のつてを頼って1人の日本人が足を踏み入れる。ジュンイチロウと言うその青年は民俗学を学ぶ学生で、V.ファーやアナザー・ヒルの伝承を調べたいと思い始めてヒガンに参加するのだが、やがてヒガンの最中に様々な殺人事件が起こり、V.ファーの住民達がその解決にあたるというのがおおよそのあらすじ。

描かれている世界観は非常によい。最初は「ヒガン」だの何だのと日本語が変形して根付いているという別の世界の存在について疑問を持つ部分もあったが、読んでいる内にその点は気にならなくなった。むしろ、アナザー・ヒルでの幻想的な事象の数々や、ラインマンをはじめとする登場人物のインパクトの大きさにどんどん吸い込まれていく感じで、下巻はほんとにあっという間に読み切ってしまった。

ちょっと設定が甘いと思うところもあるし、ミステリー的な結末を期待するとがっかりするかも知れないが、ファンタジーとしてみた場合には非常に秀逸。この世界観はなかなか作り出せないよなぁ。

アニメとかにしたら面白そう。あ、でもアナザー・ヒルはやっぱり想像して楽しんだ方がいいかもしれない。。。

A. Cohen and D. Bradford: 影響力の法則



上司に読めと薦められて読んだ本。

影響力とは、自分のして欲しいことを相手にしてもらうために発揮すべき力のこと。一般的に仕事について言うと、上司と部下のような権力差のある関係では上から下へものを頼むのは頼みやすいが、現実には部門横断的に仕事を頼まないとならないケースや、部下から上司へお願い事をするケースも多々ある。そういう場合にどういうやり方で頼めば相手は動いてくれるか、という点についてノウハウをまとめた本。

影響力の基本は、なんと言っても Give and Take の考え方である。つまり、相手が欲しいものをこちらから提示して上げることによって、自分の欲しいものを引き出すというのがベースにあるということ。一見すると相手が欲しがっているものを自分がいつもいつも持っているわけではないとも思えてしまうが、多くの場合「相手はこれが欲しいに違いない」という際には考える側の主観が入るわけで、必ずしも相手の立場に立って考えていないことも多いと著者は主張している。ちょっと見方を変えれば実は相手の欲しいものが意外と提供できるかも知れないし、その「見方の変え方」みたいなもののテクニックが数多く収録されている。

「常日頃から相手と良い関係を築いておきなさい」とか、非常に日本的とも思える主張が随所に出てくるのにはちょっと驚いた。アメリカでもこういうやり方が必要となるんだというのは新しい発見だった。

仕事をしていると、「あの部署が動いてくれないから…」とか「この人がもっとこうしてくれたらいいのに」と思うことは非常に多いが、そうした場合にでも自分の努力次第で何とかなるというのはある意味勇気をもらったような気がする。今後仕事を進めていく上でも参考にしたいと思う。(とはいえ実践するのはなかなか難しいが。。。)

練習 2009/1/25

@東京体育館

fr 800x1
fr 200x3 3'10"
fr 50x8 50"
fly 50x2
down 100

total 2000

先週は仕事がめちゃめちゃ忙しく、その疲れが全然取れてないし体調もまるで良くないと思いつつも、いちおう練習に行ってみたところ、これがなかなかに調子がよい。200も普通に3'10"で回れたし、50も50"で8本回れた。

平日泳ぐときはより顕著に感じるものだが、やはり仕事の疲れはスポーツには影響しないんだな。ていうかむしろストレス発散して逆に疲れが取れた気すらする。

明日からは厳しい戦いが始まるが、気分転換していい精神状態で臨めそう。

change

もうすぐオバマ新大統領が就任する。

有色人種がアメリカ大統領になるのは史上初であり、こうした前例にとらわれず新しい国作りを進めていくという姿勢はアメリカならではだろう。厳しい状況を打破するには常に変化が必要であり、アメリカが国として一丸となって取り組めば必ず成し遂げることが出来るという自体が非常にわかりやすいビジョンだし、それを国民にわかりやすく説明する能力に長けているというのもオバマさんの特長だろう。

こうしてアメリカの政治の様子が報道されるにつけて、日本の政治のわかりにくさや朝令暮改の体制が情けなく思えてくる。議員は自分の椅子を守るだけで国民のことを考えようとしないし、一国の長である内閣総理大臣の発言が非常に軽い。だいたい、定額給付金を出しておきながら増税の話をするなんて、話の出し方を完全に間違えている。定額給付金については賛否両論あるとは思うが、それをさしおいてもこのタイミングで増税を切り出しては定額給付金の意味が全くない。おそらく大多数の人はこの給付金で日常必需品を購入し、同量のお金が貯蓄に回るだけで、消費の刺激にはならないような気がしてならない。とても熟考を重ねて出した結論であるようには思えないし、こんな軽はずみな政策に固執している麻生内閣には本当に幻滅する。

定額給付金もさることながら、依然として景気刺激策として公共事業の話が出されることが多いように思う。以前にもちょっと書いたけど、自分は建設業という意味での公共事業についてはどちらかというと否定派。何かものを作れば一時的に潤うだろうし、そうでもしないと地方の厳しい景気情勢を支えるのは難しいというのもよく分かる。しかし、それが未来へ大きな負債を残すということは忘れてはならない。ものを作るというのは、それが効果的に使われるということが大前提であり、作ったはいいが誰も使わないのではただの無駄遣いになってしまう。特に高速道路に顕著だが、素人目に見ても非常に甘いといわざるを得ないような需要予測を元に建設を進めるなんて、民間事業だったらあり得ないことだろう。地方からすれば、どんなに無駄と分かっていても使うに越したことはないという論理になるだろうが、そうした自己中心的な綱の引き合いばかりを見せられると「何をやってるの?」と憤りを覚える。公共事業が必要であるというのは認めるが、無駄なものばかり作っても仕方ないわけで、作った後20年、30年の利用状況などから地方もリスクを負うような仕組みを作らないとこの無駄はなくならないだろう。「次の10年でこれが必要だから今作るんだ」という説明があれば逆に公共事業にも積極的に投資すべきだろうが、そうした説明もなく高度成長期と同じようなやり方を踏襲しても失敗することは目に見えているわけで、そろそろ「とりあえず今困っているから何とかして欲しい」という論理で将来に残すツケを膨らまし続けることだけは今すぐにでも辞めてもらいたい。

そもそも日本の政治にはビジョンが全くないことが問題だ。10年後の世界の様子を想像し、その中で日本がどんなポジションにいなくてはいけなくて、そのために今どんな政策が必要なのか、そうした議論が一切出てこない。もちろん官僚の皆さんは裏でこうしたことを考えながら日本を支えるブレーンとして頑張っていらっしゃるんだろうけど、そんなに官僚主導でいいんだろうかいう懸念もあるし、そもそも政治家がこういうことを全く話せないというのは何とも悲しいところ。出てくるのはメディアに煽られた極めて後ろ向きかつ非建設的な糾弾だったり、選挙目当てのばらまきだったり、金がないからとりあえず取れるところから取ろうという安直な政策ばかり。

発言に全く重さを感じない政治家。我田引水による票集めしか脳がない政治家。変化を起こそうとしてから周りしている政治家。本当に change が必要なのはアメリカではなくて日本の政治家や、こういう政治家を当選させている日本の有権者なんじゃないだろうかねぇ、、、。

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