mixi の足跡削除機能

ちょっと前に mixi につけてしまった足跡を削除する機能が出来たらしい。

なんか、骨抜きというか本末転倒というか、麻生総理じゃないけど mixi もかなり迷走気味だね、、、。

mixi がここまでメジャーになったのは、1つは招待制という安心感、そしてもう1つが足跡の機能だろうと思う。ネットを通じての自己表現の場を求めながら不特定多数の目にさらされるのは嫌だという、一見相矛盾した要望を実現できる格好の場として利用されたのが mixi (をはじめとする SNS) であり、そこには「日記を誰かに読んでもらいたい」そして「誰が読んでいるのか知りたい」という心理があったように思う。誰かが読んでくれているからこそ日記を書くという人も多いだろうし、そのことで日記が活性化され、ひいては mixi 全体が活性化する、というのがこれまで mixi が成長を続けてきた原動力の1つだろうと思う。

そんな mixi が足跡削除機能を実装したということは、これは1つの大きな転換点にさしかかったと考えるべきだろう。確かに足跡の機能には足かせとなる部分があることは否めない。足跡が付くから変なところにはアクセスできないという心理がネットワークの広がりを阻害したこともあるだろうし、また変な人を踏んでしまったばっかりに思わぬ嫌がらせを受けるということもあるだろう。しかし mixi の核の1つというべき足跡を (回数制限があるとはいえ) 削除する機能を実装したということは、mixi による自己否定に他ならないのではないかと思ってしまう。

mixi もユーザ数が頭打ちになって今後の展開が苦しいというのはよく分かるが、招待制を廃止したり年齢制限を緩和したりという流れの中で今回の足跡削除機能の実装を見ると、これがかえってユーザ離れを助長しかねないと危惧している。

ま、逆に今のままではダメだという考えのもと、足跡に頼らないSNS の盛り上げ方を模索したいという考えの表れなのかも知れないし、そうであってもなくても今後 mixi がどう展開していくのか、非常に興味深いところではある。

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