衝撃の天皇賞・秋



いやー、すごいレースを見せられたもんだ。

予想通りダイワスカーレットが逃げたが、58"7 というラップ自体は超ハイペースというわけではないものの、休み明けと言うこともあったし、また途中でトーセンキャプテンに絡まれたりして、決して楽な流れとは言えない展開。しかし直線を向いてもまだ脚色は衰えず、ウオッカとディープスカイが中団から徐々に押し上げて捉えようとするもなかなか差すことが出来ない。それでも一完歩ずつ差が詰まっていって、交わしたか交わしてないか全く分からない状態のところでゴール板。結局最後ウオッカが鼻差前に出ていたわけだが、タイムが何とスペシャルウィークのレコードを 0"8 も上回る 1'57"2。これはアルカセットが 2400m のレコードを破ったとき以来の衝撃だった。

馬券も、本戦としていたウォッカ、ダイワスカーレットの馬連に加えて、◎→○→▲ の3連単も的中し、久々に大幅プラス。

今日のレースは、それぞれの馬がそれぞれ得意とする戦法でロスなく戦った上、超ハイレベルで決着した訳なので、休み明けのダイワスカーレットとかアサクサキングスを除けばこれが能力順であると言って間違いないだろうと思う。逆に、休み明けでこれだけの激走をしたダイワスカーレットは負けてなお強しの印象を持った。

本当にいいレースを見せてもらえてよかった。このレースは後世にも語り継がれるんじゃないだろうか。

とはいえ、これで次のジャパンカップが難しくなったのも事実。ウオッカは2戦続けて厳しいレースが続いたので、見えない疲れが出るのではないかとちょっと心配。その点ダイワスカーレットは大丈夫だとは思うが、逆に休み明け激走の反動がないかという不安もある。一方のディープスカイも 2400 は必ずしも適距離ではないし、今の実力では上位2頭には勝てないとも思う。ディープスカイはマイルCSの可能性もあるとは思うが、JC に出てきた場合の取捨選択は非常に難しい。となると、やっぱり JC はメイショウサムソンかな、、、。

# これこそ気が早いよな。。。

ちょっと気が早いけど天皇賞

今週こそは当てたいと思い、週の半ばから真剣に予想して、ある程度固まってきた。ちょっと気が早いけど、自分の出した結論を。

今年の天皇賞は3強と言われている。去年のダービー馬ウオッカ、そのウオッカを昨秋完全に退けたダイワスカーレット、そして今年のダービー馬ディープスカイ。自分もこの3頭が実績的には抜けていると思うが、それでも考えれば考えるほどウオッカしかないのではないかと思えてくる。

おそらく能力で言ったらダイワスカーレットが一番抜けているだろう。事実、昨秋の結果からはウオッカとの格付けは既に終わっている感があるし、名だたる馬が大挙して参戦した今年の産経大阪杯で他馬を寄せ付けなかった訳なので、現役馬の中では牡馬を含めてもこの馬が一番だとは思う。が、この大きなレースに休み明けで出てくるというのが非常に気になる。十分に乗り込んではいるようだが、GI ともなるとさすがにぶっつけでは厳しいだろう。直線でウオッカとダイワスカーレットがたたき合いになった場合、順調度の差で最後ダイワが競り負けるという姿が容易に想像できる。もちろん能力でカバーできてしまう可能性は十分にあるが、あくまでウオッカとの比較では一枚劣る。

もう1頭のディープスカイ。この馬は3歳馬の中では群を抜いて強い。休み明けの神戸新聞杯を圧勝し4連勝。NHKマイル、ダービーと東京で GI を2勝していることからコース適正があることも十分証明されている。しかし、この馬はここまで古馬と一切戦っていない。過去天皇賞で連に絡んだ3歳馬はいずれも前哨戦で古馬と走った経験がある。3歳馬同士のレースでは強くても、この天皇賞でいきなり古馬の一線級に混じって勝負になるとは到底思えない。

それに対してウオッカのここまでの戦いぶりはまさに完璧。前々走、安田記念で久々の勝利を飾り、夏の休養を挟んで毎日王冠で2着。しかも意表を突いた逃げを打った上、そこそこ速いラップを踏んで上がり33秒台の脚を繰り出したのはまさに圧巻。最後スーパーホーネットに差されたけど、休み明けの上、逃げて標的になったにもかかわらずこの結果は立派。反動がちょっと気になるところではあるが、前走もいっぱいいっぱいではなかったと思うし、順調度ではこの馬が一番。ダイワには分が悪いとはいえ、相手が休み明けのここでは負けられないだろう。

3強のうち2頭に死角があるとなると、穴っぽいところも絡ませておかなければならないだろう。実績上位のポップロック、毎日王冠3着で今が一番充実しているアドマイヤフジ、2連勝で侮れないドリームジャーニー、そしてぜひとも復活して欲しいサクラメガワンダーあたりまでを絡めてみるつもり。

◎ [14] ウオッカ
○ [07] ダイワスカーレット
▲ [02] ディープスカイ
△ [08] ポップロック
△ [09] アドマイヤフジ
△ [17] ドリームジャーニー
△ [05] サクラメガワンダー

菊花賞

あぁ、当たらない、、、。

どうにも当たらない3歳馬戦線だが、どうもここまでを見ているとディープスカイが抜けている感じ。そのディープスカイとブラックシェルに神戸新聞杯で引けを取らないレースをしたのがオウケンブルースリ。あのレースだけ見ていると追い込み一辺倒で結果届かなかったように見えるけど、その前の条件戦なんかを見ていると中団から差すことも出来そうだし、何よりその阿賀野川特別で他馬を子供扱いしていることから、ディープスカイと同列に添えてもいいのではないかと判断。それと、春は人気の割に案外だったマイネルチャールズだが、上位陣が不在の今回こそ勝負になると判断。この2頭の馬連を本線に、2頭から穴っぽいところへ3連複で流した馬券で勝負。

で、オウケンブルースリはまさに横綱相撲。3コーナーからまくり気味に上がっていってそのまま押し切るんだから相当能力は高い。最後まさかのフローテーションに詰め寄られる場面もあったが追いつかれてからさらに一伸びしたように、このメンバーでは格が上だった感じだね。

ただもう1頭の軸、マイネルチャールズが案外だったのが残念。内をロスなくぴったり進んで、道中も不利なく直線を向いてあとは伸びるだけと言うところでパタっと脚が止まったのを見ると、やはり距離が長かったのか。対照的にものすごい脚を見せたフローテーションは、父スペシャルウィークが示すように実はステイヤーだったのかも。オウケンブルースリも距離適正はかなりありそうな感じだったので、"距離" がものを言った菊花賞だったといえるのかも知れない。

ちなみに、今年のクラシックは「依然に強いレースをしていたが近走不振で人気を落としている馬」が来ることが多く、たとえば

- キャプテントゥーレの皐月賞1着
- タケミカヅチの皐月賞2着
- エフティマイヤの桜花賞、オークスの2着
- スマイルジャックのダービー2着
- ブラックエンブレムの秋華賞1着

と枚挙にいとまがない。今回もそんな流れとは予想していたんだけど、それでもフローテーションまでは押さえられなかった。。。

まあ今日はほとんど予想する時間もなかった中で、穴と見据えた馬は比較的上位に来てくれたので、調子は徐々に上向いているのかな。来週は天皇賞だし、そんなに荒れることはないと思われるので、真剣に予想して大きく当てたい。

続・秋華賞

レースが終わってから知ったのだが、3着に来たプロヴィナージュを巡ってはかなり大きな論争があったみたい。

この問題、プロヴィナージュ自体は実績もあまりなく正直勝負にならないだろうと思われていたところへ、体調不安から回避するのではという報道がなされたことに端を発する。調教の結果体調が思った以上に好転したことから一転して出走を決めたところ、ファンの人気の高いポルトフィーノ (エアグルーヴの仔、アドマイヤグルーヴの妹) が賞金順位19位で出走がかなわなかったため、ポルトフィーノの熱烈なファンからものすごい攻撃にさらされることになったらしい。実際、この件に関する小島茂之厩舎のブログはかなり炎上していたようだ。

ざっとコメントを読んでみたんだが、典型的な炎上ブログだけあってかなり後味が悪い。批判派のコメントは「勝負にもならないような馬を出すな」という趣旨のものが多かったんだけど、実際走ってみたらあわやの3着という結果。競馬なんてものは走ってみなければ分からない要素があまりにも多いスポーツであって、先入観でプロヴィナージュが走らないと決めつけるのは競馬を知らないとしか言いようがない。そりゃもちろんポルトフィーノが出ていればもっと盛り上がったことは間違いないが、一方で出たら必ずいいレースをしたという保証はどこにもない (10Rで勝ったけど、それとこれとは話が別)。賞金が高い馬から優先的に出られるというルールがある以上、賞金を加算できなかったポルトフィーノが悪いわけであって、小島調教師やプロヴィナージュが悪いというわけでは全くない。「ファンの総意」とか「常識的に考えて」という論調の発言をここのブログでした方は、自身の発言に関する責任をどうやって取るつもりなんだろうか。

ま、それはともかく、日刊スポーツにこの1000万馬券の写真が2例も載っているが、どちらもかなりすごい。一方はプロヴィナージュを軸にした3連単マルチ総流しで16,320点買い。もう一方もブラックエンブレム、ムードインディゴの2頭を軸にしたやはり3連複マルチ総流し。後者の方はまだ理解できなくもないが、前者はすごいよな、、、。こうしたブログの炎上事件なんかで「くさい」と思って投資したか、タイムトラベラーで未来から来た人の仕業としか思えないが、たしかにこうでもしないと今回のは当たらないよな。。。こんな穴馬券16万円分も購入する資金力があるというだけですごい。

1回でいいからこんな馬券を当ててみたい。。。

秋華賞

馬券を捨ててしまったので写真を載せることは出来ないけど、結果から言うと残念ながらはずれ。

今回は混戦と思われていたが、そんな時こそ順当に収まるというもの。前哨戦はみな休み明けなので成績は度外視していいはず。実績から言うとトールポピーとレジネッタの2頭が抜けているので、この2点を本線として、オークスは大きな不利を受けながら5着だったオディールと、たたき2戦目とはいえ前哨戦好走組では感じのよかったムードインディゴへ流す形で勝負。

レースは最初エアパスカルが逃げる中、2コーナーあたりでプロヴィナージュが先手を奪いやや早めの展開。当然後ろから来る馬が台頭してくるかと思いきや、逃げるプロヴィナージュが粘るところへ先行して内々を進んだブラックエンブレムがするすると抜けだし、そのままゴール。追い込んだグループからはムードインディゴが何とか2着に入ったものの、プロヴィナージュも粘って3着を確保し、3連単が1000万馬券となる大波乱。

人気のレジネッタは終始外を回らされたせいか伸びを欠いたし、トールポピーに至っては3コーナーでもう手が動く始末。しかもこのペースで行って前が残ってしまったうえに勝ちタイムは 1'58"4 と優秀なのがなんとも不可解。こんなレースは今まで見たことがない。その意味では今回は異例中の異例と言うことか。

ブラックエンブレムは春は期待していた1頭であるが、GI では案外だったし、前哨戦のローズSで負けすぎていたので全くのノーマークだった。この馬の勝因は、有力馬が伸びを欠いたことと、内々をロスなくスムーズに進めたことなんだろうな。こういうことで順位がコロッと変わってしまうと言うことは、やはりこの世代のレベルが低いことを象徴しているのかも。

来週も同じ3歳世代のレースだし、こちらも抜けた存在がいないだけに、また不可解な結果になりそうな予感満載だな。。。

ま、でも府中牝馬は当たったからまあよしとするかな。自分の好きなカワカミプリンセスもちょっとかかり気味ながら久々にしてはいいレースをしてくれたから、エリ女に出てきたら間違いなく軸になるだろう。

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