週刊ダイヤモンド



世間で吹き荒れる大不況の嵐。この状況を経済の専門家の目から見たらどうなるのかという点については前々から興味があった。そんなときに中吊り広告で目にした週刊ダイヤモンドの見出しに惹かれて、今週号をお買い上げ。

この号の特集では、不況の発生原因とその対策について、古典経済学から最近の話題まで、幅広いバックグラウンドを持つ専門家12人が理論的な部分を中心に解説している。経済学と言えば高校時分もっとも苦手だった分野でもあるし、正直ほとんど知識がない分野であるので、こうした特集で多少なりとも理論をかじることが出来たのはとても良かった。

中でも自分が普段から考えていることが理論的にもそんなに外していないと言うことが分かったのは収穫だった。特に、自分は不況を打破するには小手先の公共事業投資ではなくて根本的な産業構造の改革が必要不可欠だと常々思っているのだが、野口悠紀雄さんの主張、吉川洋さんの話、あとはニューケインジアンの話なんかは自分の思想にも近いものがあってとても共感できる。

とはいえ全く経済の知識がない自分にとっては理解するのに一苦労だった。何度か読み返さないとダメだな。。。

金融波乱

どうにもここ数週間の金融不安に振り回されている。

9/7 に米国政府がサブプライム問題に介入したことを契機に市場の停滞感が一旦解消されて、各国の株式市場相場が軒並み上向いたことから、「これで大丈夫かな」と思ってMUFGの株式を購入。しばらくいい感じで推移していたのだけど、リーマンの破綻で株価が大幅下落。やむなく損切りしたら、9/22 にそのMUFGが何とモルガン・スタンレーを買収すると発表した途端株価が高騰。結局購入時点よりも高い値段で推移しているので、損切りしないでそのまま持ってれば、、、という感じ。

どうにも読みが甘々で、損ばかりしてるよな。。。

そもそも日本の銀行にこれだけの体力があり、しかもこんな大胆な手を打ってくるなんて予想していなかった。おまけに野村もリーマンのアジア部門と欧州部門を相次いで買収したりと、実は日本の金融機関はだいぶ焼け太っていたような印象。その意味では日本の景気もそんなに悪くはないと言うことか。

何か、かなりやる気がなくなったのでまたしばらく静観します。。。

配当

塩漬けになっている株式の配当がやってきた。これまで決算期を繰り越して株式を保持していることがなかったので、実はこれがはじめての配当。

1株当たり20円の配当で300株分。税金が引かれてしめて5,400円。プラス、株主優待券が2,000円分。

含み損を考えると雀の涙ではあるが、期待していなかったものがもらえるというのは何ともうれしい限り。

おりしも投資に関する本を何冊か読んでいるところなので、もうちょっと勉強&充電したら本格的に再開するかな。

IPO

この前はじめて新規公開の株の申し込みにチャレンジしてみた。

ターゲットは「アルク」。英語のお勉強用のテキストで名を上げた会社だが、最近はネット上で公開している英和・和英辞典が有名。

とはいってもそこは IPO。そう簡単には買えず、まずは抽選に申し込んだ上で、当選してはじめて正式な買い付けの申し込みをすることができるようになる。とりあえず10株、売出仮条件の範囲の最高値で申し込んでみた。

で、今日が抽選結果の発表日。

ちょっとドキドキしながら E*TRADE のサイトにアクセスしてみたところ、、、。



1株だけ補欠当選とのこと。


うーん、やっぱりそんなに簡単にはいかないよなぁ。残念。まあ、1株でも繰り上げで当選してくれればいいのだけどなぁ、、、。

E*TRADE を見てると、IPO は平均して週1くらいのペースで出ている気がするのだが、そうはいっても得体の知れない会社の株を買うのもどうかと思うので、なかなか蝕手が動かない感じ。特に、最近はマザーズなり JASDAQ なりでIT系ベンチャーの IPO が多いのだが、いまいちキラーコンテンツとなるサービスが不明な会社も多く、将来性がよく分からないので怖いなぁと思ってしまう。

もうすぐ mixi の IPO が出るらしいが、これも将来の収益性という意味では不透明。ただ、これだけ爆発的なアクセスを誇るコンテンツがあるだけに、当面はバブルとなりそうな気も。申し込んでみようとは思うが、はたして当るかどうか、、、。

福井総裁

今世間を一番賑わせている金融スキャンダルである福井総裁の村上ファンドへの投資の問題。

日銀総裁という立場にありながらいかがわしいファンドに投資し、挙げ句の果てに投資先の代表者が逮捕されるに至った経緯というのが問題視されているのだと理解しているけど、これが何で「問題」になのかがさっぱり分からない。

要は「日銀総裁のくせに、よりにもよって村上ファンドで大儲けするとは何ごとか」ということなんだろうか。

たとえば外国為替をたくさん買っていたとか、銀行株に多量に投資していたとかなら、自身の決定がインサイダー取引と思われても仕方ないとは思うが、今回発覚したのはあくまでファンドへの投資であって、直接の取引先を自分で選べるものではないだろうし、なにより4000億といわれる巨大ファンドの2000万円分にすぎないことを考えれば、特段影響力があったとも思えないし、逆に日銀の下した判断が村上ファンドを介した福井さんの資産形成に非常に有利に働いたとも思えない。

報道を見ていると、「日銀総裁」という立場が問題なのか「村上ファンド」という投資先が問題なのかいまいちはっきりとしないところもあるのだが、前者に関して言えば、日銀の規定にも総裁が投資を行ってはいけないという規定はないらしい (個人の資産管理の自由なので当たりまえ)。後者だって投資の時点で不正なことを行っていると言う認識は (少なくとも福井総裁個人には) なかっただろうし、その不正だってあくまで運用者側の問題であって投資家側の問題ではないので、非難される謂われはないだろう。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という日本人的感情を利用してマスコミが無理矢理あおっているような気がしてならない。

もちろん、日銀の総裁という立場で自身の金融資産を扱う際には公明正大な取引となるよう万全の注意を払うべきだし、その意味で脇が甘かったのは事実だが、個人的には辞任する程のことではないと思うし、まして今の日本の経済情勢からして日銀総裁不在の期間が発生してしまうのは大きな損失だと思うので、今回ばかりは大目に見てやってもらえないだろうか > マスコミの皆様。

# 研究費を投資に回してた大学教授と比べたらよっぽどクリーンだし。

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