ということで、予告通り今回はダービーの予想をば。
どんなレースでもそうだが、競馬のレースを占う上で重要なファクターは、素質、距離適性、臨戦過程、展開、そしてジョッキーの5つ。それぞれについて考察してみたい。
(1) 素質
素質を見る上ではやはり大きなレースでの戦跡を見るのが一番。ということでまずはこれまでの GI の戦跡を振り返ってみたい。
まずはここまででもっとも大きなレースである皐月賞。2,000m ではメイショウサムソンが抜けた強さを持っており、2着のドリームパスポート以下、フサイチジャンク、アドマイヤムーン、サクラメガワンダーあたりまではほぼ横並びという印象。GI という意味ではロジックも NHK マイルカップを勝って駒を進めて来ているわけだが、NHK マイル自体があまりレベルが高くなかった感がある。
一方、ステップレース (ダービーへの出走権を賭けた戦い) ではやっぱり青葉賞の内容が大変よかったアドマイヤメイン。本当に強いレースだった。時計も優秀だったし、過去青葉賞を勝ったダービーでいい成績を収めた馬も多い (ゼンノロブロイ、シンボリクリスエス) ので、ダービーでも期待を持てる。前哨戦という意味ではプリンシパルSや京都新聞杯もあるが、どちらもレベル的にはイマイチ。
その他、冬の間に行われたレースでは、ジャリスコライトが京成杯を勝ったレースはなかなかよかった。この馬はその前の朝日杯 (GI) でも惜敗していたが、距離が伸びて強い勝ち方をした感じ。その朝日杯を勝ったフサイチリシャールも素質と言う意味ではジャリスコライトと同レベルか。それと、昨年11月に京都2歳Sを勝ったマルカシェンクもここでは強いところを見せていた。前述のサクラメガワンダーが勝ち、アドマイヤムーンが2着に入ったラジオたんぱ杯もレベルは高く、このレースでは2頭が抜けていた印象。
これ以外の馬については、素質的には若干劣るのではないだろうか。
(2) 距離適性
皐月賞が 2,000m であるのに対し、ダービーは 2,400m。
皐月賞組ではドリームパスポートはフジキセキの産駒ということで2,400m はちょっと長い感じ。もともと皐月賞も全てがうまくいっての2着なので、距離延長で紛れがなくなると厳しいと予想。また、人気のフサイチジャンクも、兄を見る限り 2,000m がベストであり、やはり距離延長はマイナス。アドマイヤムーンもエンドスイープ産駒ということで、東京の 2,400m は長いだろう。マルカシェンクも、母の父ザフォニックから判断するとちょっと長い感じ (ザフォニックの子供のザカリヤは 1,600m を得意としていた)。
逆に血統的に距離が合っていそうなのは、メイショウサムソン (父が長距離得意のオペラハウス)、ジャリスコライト (父は 2,400m が得意だったファンタスティックライト)、そしてサクラメガワンダー (父グラスワンダーは 2,500m の有馬記念勝ち馬)。
逆によく分からないのがアドマイヤメイン。母プロモーションは 1,800m がもっとも得意だった馬。血統的には 2,400m は長そうな感じがするが、ダービーと同じ 2,400m の青葉賞を勝っているだけに、一概に長いとは言えない感じ。
(3) 臨戦過程
理想としては皐月賞からここへの直行というパターン。逆に皐月賞からダービーの間に1戦はさんじゃったような馬は疲労が心配。フサイチリシャールはローテーション的にはかなり厳しい。もっというと、途中のレースでの結果が全くイケてないのも問題。
また皐月賞不出走組では、青葉賞、プリンシパルS、京都新聞杯の各トライアルからの参戦が理想的。ただ、マルカシェンクは京都新聞杯が休み明け。しかも骨折での休養だっただけに、京都新聞杯1戦のみでは心もとない。
皐月賞からの直行組でも、メイショウサムソンはデビュー以来休みなく使われ続けている。特に、他の有力馬が休んで英気を養っていた間も使っていたと言うのは明らかにマイナス。
(4) 展開
おそらくアドマイヤメインが逃げる展開。これ以外に特にスピードのある馬もいないので、ペースとしては平均ペースくらいか。青葉賞と同じ様なペースで逃げるアドマイヤメインを差すとなると、一瞬の切れる脚を使える馬よりは、長くいい脚を使える馬ということになるだろう。その意味ではやはりサクラメガワンダー、メイショウサムソンあたりには追い風のような気がする。
逆に切れ味タイプの代表格としてはアドマイヤムーン。この馬は距離的にもちょっと微妙な感じでもあるので、東京競馬場の長い直線走路での仕掛け時と、そして仕掛けてから伸びる脚が残っているかどうかにかかっている。
(5) ジョッキー
運がいいのは柴田善臣。ダービーで乗る馬も特にいなかったのに、武が袖にした有力馬のアドマイヤメインが回ってくるんだからねー。ま、善臣が逃げ馬に乗っている姿がイマイチ想像できないのだが、ついているのは間違いない。
一方今年不調なのが福永祐一。とにかく今年は散々。負けては行いけない馬で何度も負けてしまっている。マルカシェンクにとってはかなり不安。それと、実は武も今年はあまり調子がよくない感じで、これも不安と言えば不安。
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==== 結論 ====
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ということで、上記の結果から導き出される結論は以下の通り。
◎ [06] アドマイヤメイン (柴田善)
やっぱり青葉賞の強さが光る。展開的にも向きそうな感じなので、サニーブライアン以来の逃げ切りを期待したい。
◯ [09] サクラメガワンダー (内田博)
とにかく欠点が少ないし、2,400m での巻き返しが期待される。ジョッキーが多少不安ではあるが、さすがに大井の名手なので、2度目の騎乗の今回は信じてみたい。
▲ [02] メイショウサムソン (石橋守)
馬の持つ能力と言う意味では一枚上のような気がするが、使い詰めな点が多いに気になる。なんで中京2歳Sとか使っちゃっていたんだろうか、、。
△ [14] ジャリスコライト (横山典)
皐月賞は案外だったが、休み明けだったので致し方なし。そして中山 2,000m より東京 2,400m の方が合っているのは明らか。ジョッキーも超一流を配しているし、巻き返しを期待。
△ [17] フサイチジャンク (岩田康)
潜在能力は1、2を争う程高いとは思うが、距離適性の問題、そしてジョッキーの問題もあったりするので、1枚割引。
ということで、以上5 頭を組み合わせ、馬券を購入してみたい。
ダービー (その1)
さて、今週は競馬の祭典、日本ダービー。
ダービーというのは、3歳の牡または牝の馬より選ばれし精鋭がその世代の No. 1 を決めるレースで、どのレースよりも格式が高いレースである。
ということで、競馬ファンとしては必然的にボルテージも上がる。まああまり競馬には興味ないという人も多いとは思うけど、ところどころ解説を入れながら書いてみたので、ちょっとだけおつきあいをいただければ幸いです。
馬の3歳といえば、人間で言うとちょうど高校生 (もしくはちょっと上) くらいに相当し、この NO. 1 を決めると言うことは、言ってみれば甲子園のような位置づけにあると思ってよいだろう。プロ野球は見ないけれども高校野球は見るという人が結構いるように、普段競馬をしないけどダービーだけは買うという人も結構多い。
去年のダービーは、かの有名なディープインパクトの圧勝に終わったわけだが、今年は一転して大混戦ムード。なかなか一筋縄ではいかなそうな予感。しかも天気もよくなさそうなので、馬場の悪化も波乱を呼ぶ一因となりそう (地面がぬかるんだ状態が得意な馬と不得意な馬がいるので)。
そんな中、自分の注目している馬は2頭。
1頭はサクラメガワンダー。昨年の冬にラジオたんぱ杯 (毎年強い馬を排出するレースとして有名) を勝った時から注目しているし、府中市民としてはなんと言っても「さくら」の馬に久しぶりにダービーを取ってもらいたいという思いが強い。特に最近さくらグループは、さくらコマース店舗の閉鎖、焼き肉屋のモランボンへの売却 (まあ関連会社だが)、さくらサンリバーの閉店とか、とにかく元気がないので、何とかここで一発元気を取り戻して欲しいところ。
もう1頭はアドマイヤメイン。逃げ (終始先頭を突っ走ってそのまま押し切る戦法) に転じてから青葉賞 (3着以内に入るとダービーへの優先出走権がもらえる重要なレース) を含め3連勝中。勝った3戦がどれも強い勝ち方だったので、逃げ馬は不利と言われる東京競馬場でも何とか粘ってくれるんじゃないかと期待している。何気にダービーは逃げ切り勝ちを収めたパターンも過去何度もあるので、今年のこのメンバーなら「あわや」というシーンを演出してくれそうな予感満載。
で、とりあえずこの2頭については買うことを決定したのだが、その他の細かいところをまだちゃんと読み切れていないので、予想はまた次回ということで (土曜かな?)。
ダービーというのは、3歳の牡または牝の馬より選ばれし精鋭がその世代の No. 1 を決めるレースで、どのレースよりも格式が高いレースである。
ということで、競馬ファンとしては必然的にボルテージも上がる。まああまり競馬には興味ないという人も多いとは思うけど、ところどころ解説を入れながら書いてみたので、ちょっとだけおつきあいをいただければ幸いです。
馬の3歳といえば、人間で言うとちょうど高校生 (もしくはちょっと上) くらいに相当し、この NO. 1 を決めると言うことは、言ってみれば甲子園のような位置づけにあると思ってよいだろう。プロ野球は見ないけれども高校野球は見るという人が結構いるように、普段競馬をしないけどダービーだけは買うという人も結構多い。
去年のダービーは、かの有名なディープインパクトの圧勝に終わったわけだが、今年は一転して大混戦ムード。なかなか一筋縄ではいかなそうな予感。しかも天気もよくなさそうなので、馬場の悪化も波乱を呼ぶ一因となりそう (地面がぬかるんだ状態が得意な馬と不得意な馬がいるので)。
そんな中、自分の注目している馬は2頭。
1頭はサクラメガワンダー。昨年の冬にラジオたんぱ杯 (毎年強い馬を排出するレースとして有名) を勝った時から注目しているし、府中市民としてはなんと言っても「さくら」の馬に久しぶりにダービーを取ってもらいたいという思いが強い。特に最近さくらグループは、さくらコマース店舗の閉鎖、焼き肉屋のモランボンへの売却 (まあ関連会社だが)、さくらサンリバーの閉店とか、とにかく元気がないので、何とかここで一発元気を取り戻して欲しいところ。
もう1頭はアドマイヤメイン。逃げ (終始先頭を突っ走ってそのまま押し切る戦法) に転じてから青葉賞 (3着以内に入るとダービーへの優先出走権がもらえる重要なレース) を含め3連勝中。勝った3戦がどれも強い勝ち方だったので、逃げ馬は不利と言われる東京競馬場でも何とか粘ってくれるんじゃないかと期待している。何気にダービーは逃げ切り勝ちを収めたパターンも過去何度もあるので、今年のこのメンバーなら「あわや」というシーンを演出してくれそうな予感満載。
で、とりあえずこの2頭については買うことを決定したのだが、その他の細かいところをまだちゃんと読み切れていないので、予想はまた次回ということで (土曜かな?)。
- 2006.05.25 Thursday
- 競馬
- 23:18
- comments(0)
- -
- by taishi
優駿牝馬

2週続けて本命馬がこけるという悲しい展開に。
やっぱりアドマイヤキッスは距離なのかなぁ。マイラーのビワハイジの息子が菊花賞であわやのシーンを演出したのだから、スプリンターのキッスパシオンの娘が2,400m持ってもおかしくはないと予想したのだが、、、。
一方勝ったのはカワカミプリンセス。トライアルの中ではこの馬のレースが一番強かった印象があったが、こちらもスプリントでGI馬となったキングヘイローの産駒。血統的にはアドマイヤキッスと同じ不安を持つ訳で、地力勝負ではアドマイヤの方が上だろうと思ったんだけどなぁ、、、。
ま、そうはいっても、馬券的には微妙にかすってはいた (縦目と言えば縦目) ので、という言い訳をしつつ、来週のダービーで勝負をかけてみたいと思う。
- 2006.05.21 Sunday
- 競馬
- 22:25
- comments(0)
- -
- by taishi
ヴィクトリアマイル

馬券が外れたこともショックなのだが、それ以上にラインクラフトがあんな負け方をした方がショック。道悪、前走・前々走の反動、距離適性、ジョッキーの不調、、、。いろいろ要因は考えられるが、自分の頭の中ではラインとダンスが2頭抜け出して叩き合う姿しか想像してなかったので、ほんとに残念。やはり牝馬は難しい。
それ以外はまあ順当かな。悔しいのは、昨日の夜の時点で、一瞬ディアデラノビアの3着固定流しで、相手にライン、ダンス、エアを据えた3連単6点買いなんてのを考えていたこと。これを買っときゃ、万馬券的中だったなぁ、、、。ま、買わなかった馬券のことをウダウダ言っても仕方ないのだけど。
そして、来週も苦手の牝馬戦。
- 2006.05.14 Sunday
- 競馬
- 18:23
- comments(1)
- -
- by taishi
ディープ

いやー、強かった。まさに圧勝。4角先頭で押し切ったからねー。高速ステイヤーと言われたライスシャワーが勝った95年を彷彿とさせる勝ち方。それでいてマヤノトップガンのレコードを1秒も縮めるんだから、この馬はほんとにどれだけ強いんだ、という感じ。
自分の馬券的にも、これしかないというところが1、2着に来て本線大的中。
久々にすっきり。
欲を言えば3、4着が入れ代わってくれればなおよかったのだが、まあよしとするかな。
- 2006.04.30 Sunday
- 競馬
- 22:56
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- by taishi
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