池上彰: そうだったのか! 現代史パート2



元NHK記者で「週刊こどもニュース」のお父さん役でも有名な池上彰さんが、現代の重大ニュースについて、その背景も含めて解説した本。

扱っている事件は多岐にわたっている。どれもニュースでは耳にしたことがあるが、その背景までは理解して聞いていなかったように思う。この本を読んでみて、改めて自分は何も知らなかったんだなぁと思ったし、非常に興味深く読むことが出来た。何より、複雑に絡み合う問題を非常にシンプルかつわかりやすく解説しており、前提知識があまりなくても大枠が理解できるというのがよい。

特に強く思うのは、世界には悲惨な戦争や民族紛争によりまともな生活を送れない人というのがこれほどまでにたくさんいるのか、ということ。イスラエル、アフガン、イラク、チェチェン、ミャンマー、東ティモールと、いずれも似て非なる事情で人間が人間らしい暮らしを送ることが出来ない状況に措かれている。よく「日本人は平和ぼけしている」と言うけど、確かに我々はこうした国の人たちのことを考えて生活してるわけではないし、普段我々が困ったなぁと思うようなことは、これらの国々の抱える問題からするといかに小さい問題か、ということを考えてしまう。

それと、この本で取り上げられている困難な状況にある国のほとんどで言論の自由が抑制されているという点にも着目しなければならないだろう。日本では言論の自由、報道の自由がきちんと保証されているので、普段の生活では何とも思わないけれど、逆に世界ではいかにこれが貴重なものであるかということはこの本を読むと本当によく分かる。日本ではこうした国で起こっていることをある程度知ることが出来るわけで、それが抑止力となって我々の今の生活が保障されていると言うことにもっと感謝する必要があるだろう。

世界で起こっていることをきちんと理解し、自分の国の発展に役立てるという意味でも、もっと日本人は世界で起こっている問題について理解を深めてもいいのではなかろうか、と思う。

ぜひパート1も読みたいところ。

Sennheiser CX300

半年ほど前からずっと iPod につなげるヘッドフォン (というかイヤホン) が欲しいと思っていたんだけど、この度やっと購入に至った。

それがこれ↓。



Sennheiser というドイツの音響メーカーが作ったカナル型のイヤホン。新宿のヨドバシでいろんなのを試してみたんだけど、CX300 は低音もかなり出るし、高音も割とクリア。それでいてかなりお買い得な価格帯だったことに加え、ネットでもそこそこ評価がよかったようなので、散々迷った末にお買い上げ。

しばらく使ってみたのだけど、電車の車内アナウンスですら聞こえないぐらいの遮蔽性があるので、まわりが多少うるさくてもきれいに聞こえる。遮蔽しすぎているせいかケーブルがすれる音が耳にこもって聞こえてしまうという難点もあるが、全体としては非常にいい感じ。

これを買う前に Boze のも試してみてたんだけど、Boze のは低音こそよく出るものの高音がちょっと籠もったような感じだったので、買うのを躊躇してたんだよねー。こちらの Sennheiser のは Boze の約 1/3 の値段だし、無理して Boze 買わなくてよかった。

しかし、Sennheiser というメーカーはこれまで全く知らなかった。。。そもそも音響機器に全く興味がないということもあるんだけど、これを気にちょっとは勉強してみようかな。

calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< July 2008 >>
表示しているエントリー
コメントリスト