2004/07/18
■ 2004年07月18日 ■<本>佐倉朱里『月と芙莉花』
抑制の効いた文章で、最初から最後まで破綻なく描かれたラブストーリー。読後、なんとなく幸せな気分になれます。舞台は昔の中国のどこかの国、といった感じ。国を滅ぼされた公子と、滅ぼした国の太子の、最初は一方的な関係だったのが、次第にお互いを理解し、かけがえのない存在になっていくお話。太子がその関係に溺れる寸前であるとか、公子が生き残った家臣に謀反をそそのかされるとか、そういう話をからめながらも、やっぱり中心はラブストーリーです。終わらない月夜って感じかな?
■ 2004年07月18日 ■福井県は大丈夫?
JRの北陸線が不通になっているそうですが、福井県は大丈夫?
電話も携帯もつながらないって。
よっちゃんとこは、後ろの川は大丈夫かな。
金沢は曇っているけれど、雨は降っていません。
■ 2004年07月18日 ■<映画>『スチームボーイ』
ええとー・・・・大友さんは何考えてるんだろう。映画にかかわったたくさんの人たちは、脚本を読んで何も思わなかったのか?素晴らしい背景と素晴らしい作画を無駄にしている映画。19世紀のイギリスが好きな人は必見かも。空の色。室内の陰影。工場の機械。ロンドン博覧会。『エマ』の背景が動き出したような映像は素晴らしい。
お話が全然わかんなかったよ。結局みんな科学バカ?誰と誰が対立してるのやら。誰が正しいのやら。誰も正しくないなんて現実と同じようなことアニメでするなよ。だいたいあの動く城砦って、脅威でもなんでもないし。
2004/07/19
■ 2004年07月19日 ■<本>結城光流『少年陰陽師1異邦の影を探し出せ』
というわけで『少年陰陽師』。ドラマCDを聴いて、それから読み始めました。安部の晴明の孫、昌浩が主人公。元服を済ませたばかりの13歳。陰陽師としては駆け出しです。「晴明の孫」と呼ばれるのが何よりも嫌いで、いつか晴明を「昌浩の祖父」と呼ばせることが目標です。昌浩には彼を常に守護するあやかし「もっくん」がついていて、ふたりの掛け合い漫才で話が進んでいきます。
最初、この「もっくん」という名前にひっかかって、どっかのアイドルみたいな名前だし、お子様向けの話かなあと思って読み始めたんだけれど、全部読んだらちゃんとした話でした。まだ導入部分だから物語の世界観とかは、よくわからないけれど、おもしろかった。予備知識なしに読んだら、いろいろな仕掛けが新鮮だったので、ネタバレな感想を書くのはやめておきますが。
入り口がすごく入りやすく書かれているんですよね。小中学生が手にとって、すぐに投げ出さないように(笑)そうして本の半ばまでひっぱって、ようやくお話の本体が見えてくるというか。いったん取り込んでしまったら、長く続けば続くほど、読者は喜ぶわけで。なんだか感心してしまう。
■ 2004年07月19日 ■<本>結城光流『少年陰陽師2闇の呪縛を打ち砕け』
さてさて、最初の軟派な調子はどこへやら。実はどろどろの暗い話になりそうな予感。最初からこれでやったら、読者はついてこなかったかもね・・・主人公の潜在的な力をいかに引き出すか。ということが、この手のお話の要でしょうか。思えばまるマもハリポタもそうだな。ファンタジーってそういうのが多いのかしらん。いくつか読むと、パターン化して分析始める自分というのもうっとおしいけど。まるマとこの少年陰陽師って、とってもまっとうな考え方をする子が主人公なので、読んでてそのへんは気持ちがいいの。とても力の入ったおもしろい話だったけれど、この本の一番の弱点はあれだな、のこのこ結界から出てくるってところ。言い訳もちょこっと入ってるところ。
陰陽師のブームというのは、誰が火付け役なんだろう。獏さんだろうか。荒俣さんだろうか。雨後のたけのこのように、たくさんでている晴明本のことをまとめたレポートかなんかあると便利なんだけどね。
レポートじゃないけど関連リストはありました。
http://i16.jp/j/jp/books-jp/ALPHAXB1A2CDDBBBD5.html
2004/07/20
■ 2004年07月20日 ■<本>結城光流『少年陰陽師3鏡の檻を突き破れ』
ルビつき難読漢字が一挙に増えました。うちの中学生が漢字を覚えるにはいいかも。三冊目でとりあえずお話に一区切りつきました。晴明の孫昌浩は、陰陽師としての強大な能力を持っているけれども若干13歳。後継者として任せるにはあまりにも若すぎる。晴明は自分を取り巻く強力な式神たちを孫に譲りたいと思っているが、式神たちは昌浩を認めない。ちょうどその頃、都に怪しい気配が満ちて、外来の物の怪がどこかに巣くっているのを昌浩は退治することを任される。外来の化け物、日本の神、12神将と陰陽師の壮絶な戦いの中で昌浩は成長し、大きくなっていく。というような話。
すごく面白かった。昌浩の中の力が目覚めていく様子とか、式神がだんだん昌浩を認めて行く過程が丁寧に描かれていて、でも読みながら、「それでも、その戦いが時の権力者(道長)のためにやってるんだとしたら、ちょっとつまんなくない?」なんてどこかで思っていたら、ちゃんとそれに答えるような展開が用意されてました。(そういうのあり?と言ってはいけない)晴明は、もう先が長くないと思っている老人として出てきます。孫いじめが生きがいのいけずなおじいちゃん。それでも孫を助けに出張って行く時の姿は霊力の一番強かった20歳の頃の姿だというので、なかなか美味しい役どころです。主人公の昌浩は「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」のきちんと言える、しつけの行き届いた少年で、それだけでもポイント高いんですが、式神たちに任せ切りにしないで危機の最中も彼らを守ろうとする、とてもいい子です。陰陽師ものを読むのはこれが三つ目くらいなんだけれど、同じ題材でも違うものになっているので、この時代とこのネタは想像力を刺激する良い題材なんだなあと思います。
■ 2004年07月20日 ■朝日サマーコンサート
今日は午後は講演会を聞いて、夕方から音楽堂でコンサート。チケットをもらったので『朝日サマーコンサート』を聞いてきました。これはオーケストラアンサンブル金沢が毎年、親子向けのプログラムを演奏するもので、今年はビゼーの「カルメン」からアリア集と林光の「森は生きている」 でした。地元の合唱団の合唱もまじえてアットホームな雰囲気で前半を終わり、後半はカルメン。一人だけ地元の歌手で、カルメンとホセとエスカミリオは外国人。お魚とお肉の違いを感じつつ聞いておりました。
耳になじんだ曲だから大人は楽しいけれど、色目をつかうカルメンとか嫉妬に燃えるホセとか、小さいお友達はどう思っただろう・・・と、ちょと心配。結構生で聞くとずーんと来ましたよ。
コンサートの帰りにメープルハウスでごはんを食べ、本屋で本とジュースを買って帰ってきました。明日から夏休み。でも、今年はそんなに遊びに行けないかな。
2004/07/21
■ 2004年07月21日 ■<本>今野緒雪「マリ見て−黄薔薇革命」
なんとなく気になるのでもう少し読んでみようかなという二冊目。やっぱり「お姉さま」とか「姉妹のなんとか」とか「薔薇さま」っていうのに、なじめないんですけれど、読み進めるうちに気にならなくなるんだろうか?主人公の女の子がとりたてて美人でなくて、何でも平均点で、素直っていう、その場所からいろんなエピソードを描くというのは、なかなか上手いなあと思いました。彼女を狂言回しにして、いくらでも話がつくれそう。まさかこの調子でずーっと続くのかな?そうじゃなくて、なんかもう少しこみいった話になってくれるのかな?女子高のお砂糖のように甘い学園生活のお話ながら、今回のエピソードはなかなか好きでした。
■ 2004年07月21日 ■うなぎ
今日はうなぎを食べました。スーパーで買ったんだけれど、いつもより美味しかったわ。階下の義母が育てている月下美人の花が初めて咲いて、みんなで見に行きました。夜しか咲かないのよね。さて、マスコマ4巻がもう出ているそうです。明日買ってこよう。
2004/07/22
■ 2004年07月22日 ■<本>結城光流『少年陰陽師4禍つ鎖を解き放て』
異郷の物の怪との戦いで受けた傷もまだ完全には癒えない昌浩の周辺に新たな影が現れます。今度の敵は強大で、晴明さえも完全には倒すことができません。それでも大切な人たちを守るために昌浩は戦うのでした。十二神将がひとりふたりと姿を現わして、だんだん賑やかになってきました。人気ナンバー1もっくんこと紅蓮のつぎに人気の高い六合。しかし、「りっくん」と呼ぶのははキャラが違うだろう。(かわいいけど)おままごとみたいな日々の暮らしの描写も楽しい一冊。続けて読むことになりそうです。
■ 2004年07月22日 ■本屋さん
昼間は部活があるので、ふたりとも出かけてしまうので、学校があるときとさほど変わらない。昼頃帰ってくるので、食事を用意するのがめんどくさい。例年のようにいろんなイベントで埋めなくていいので、今年の夏休みは私的には楽ちんです。遠出の代わりに、夕食後本屋さんに行きます。今日はマスター&コマンダーの第四巻の訳本上下二冊を買ってきました。夢幻館はまだ売っていませんでした。(一日遅れかな?)いろいろ本を見ていたら、『季刊コミッカーズ』によしながさんのインタビュー記事が載っていました。カラーイラストつき四ページ。よしながさんはインタビューの受け答えがとってもストレートなので、作品の印象とかなり違います。『愛すべき娘たち』は読む人がいなかったらどうしよう、と思いつつ書いた、とか。どうしても嘘は描けないとか。漫画を描くことが好きで、好きなことを仕事にできてうれしい、という言葉を聞くと、読者としてもうれしいですね。
http://www.bijutsu.co.jp/comickers/newissue.html
2004/07/23
2004/07/24
■ 2004年07月24日 ■全プレのCDと付録のCD
まるマシリーズのドラマCDはこれまでに三種類出ていて、今年出た市販のドラマCDの他に、二年前の全員プレゼントの『眞魔国でもクリスマス』と、昨年雑誌の付録についた『次男と三男の秘密の会談』がある。この二枚のCDはヤフオクではとんでもないことになっているが、どうしても聞きたかったので別ルートで入手しました。で、さっそく聞きましたがーいやーコンラッド。黒いぞ。軽いぞ。性格が違う。声優さんは皆二年前から同じだけれど、キャラの把握が最初はゆるいような気がする。ヴォルフの方がかわいくていい感じ。ギュンターの壊れ方もまだ、常識の範囲内。これを聞くとやっぱり『毒女アニシナ』の脚本と演技は段違いだ。アニメの絵があまり期待できない今、ドラマCDの続編希望だわ。
■ 2004年07月24日 ■<本>とみなが貴和 『EDGE3』
平凡な女の子が、ふとした拍子に芽生えた殺意を、都会の雑踏の中にばらまこうとする。それを阻止することができるかどうか?三作目もよく練られたプロットで、犯人の動機も手段もすとんすとんと収まるところに収まって、シリーズ全体で続いている錬摩と藤崎の関係も複雑になり、さらに次の話への伏線も仕込まれているという、小説としては出来すぎの一冊。かえってそのきちんとした仕事ぶりが欠点じゃないかと思えるほど。もっとミスディレクションとか無駄とか趣味が混ざってもいいかもしれない。だけれど、三冊読んでみて、それはこの作者の特質かもしれないと思うようになりました。私が読んでいて一番印象が深くて、一番好きなのは、硬質でいて優しい独特の雰囲気です。錬摩も藤崎も松並も桜井も、犯人達でさえ、同じ弱さを共有している。そのあたりを見つめる作者の目が私は好きです。ずっとそればかりで行くわけにはいかないかもしれないけれど。二年も待たせた続刊はもうすぐ、8月5日発売です。あんまり錬摩をいぢめないでね。
■ 2004年07月24日 ■<アニメ>今日からマ王 第十六話 「マ王捕物控」
なぜ絵が違うんだー!なぜ本編より番外編の方が丁寧なんだ。まるで詐欺のようだ。ユーリもヴォルフもコンラッドも別人だ。ギュンギュンにまでちゃんと見せ場が用意してあって、私が見た中では初めてかっこよかったよ。ヨザの声がやさぐれていて、なかなか合ってるかも。これで女装したらほんとにオカマ・・・他愛ない話だけれど、きちんと作ってあると楽しいなあ。この調子でずっとお願いしたい。。。
■ 2004年07月24日 ■<本>結城光流『少年陰陽師5六花に抱かれて眠れ』
物の怪が現れて、昌浩がそれを退治する。回数を重ねるごとに何が変化するのかというと、12神将が次々現れることと、紅蓮の秘密がしだいに明らかになること。おままごとのようなふたりが結びつきをつよめていくこと。でも一番読者にアピールするのは、お互いの足りないところを補い合って、信頼を深めていく物の怪と少年陰陽師かもしれない。思えばそういうお話は昔から繰り返し書かれてきたんでした。今もこれからも繰り返し書かれていくんでしょう。うーん。そういうお話が好きですが、数をこなせばこなすほど、パターンとして把握してしまうというところがあって、新鮮な感動って長続きしないのねってちょっと思う。こういうのをすれっからしっていうのね。でもこのシリーズは好きです。多分近日中にコンプリートの予定。
■ 2004年07月24日 ■<本>奈波はるか『少年舞妓・千代菊がゆく−花見小路におこしやす』
きのうブックオフで何冊か見かけたので、お試しで二冊だけ買ってきました。おもしろかった。全部買ってくればよかったな。ひょんなことから舞妓としてお座敷に出た13歳の中学生、美希也。その舞妓姿があまりにも愛らしくてあっというまに人気者になってしまいました。関西経済界の若手実力者、楡崎にまで見込まれて、さあ大変といった話。
花街を中学生の男の子から見たらどう見えるかというお話が楽しい。あんまりかわいいので、お客達はひと目で千代菊(美希也)に夢中になってしまう。楡崎なんて、最初は紳士的だったのが、山荘でふたりきりになったら、しっかり千代菊に手を出すし。それをどうプロとして失礼にならずにはね退けるかというところがクライマックスでした。ちょっこっとBL風味でした。
■ 2004年07月24日 ■鋼の錬金術師
最新刊の8巻も買ったし、アニメもほぼ毎回録画しているけれど、私は鋼が好きじゃない。子供たちは最初は面白がっていたけれど、このごろではちょっと距離を置いてながめてる感じ。「・・・だって、暗いよね」「人が死にすぎるし」「血が流れすぎ」これをあんな上手な作画で、きれいな色で土曜日の夕方にやらないでほしい。私はちゃんと見てないから、内容の評価は正確にはできない。でも、続けて見る気にならないのだった。見ていてほれぼれするような画面なのに・・・
ところで石川テレビは鋼の放送は一週間遅れ。一時間スペシャルも新OPも来週放送だ。2チャンネルには、一週遅れ地域専用スレがあって、微妙にさみしい。