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姜尚中: 悩む力



政治学者の姜尚中さんが、自身の敬愛する夏目漱石やマックス・ウェーバーの書物を引用しつつ、本気で悩むことを推奨している本。

この本では漱石やウェーバーが活躍した約100年前と現在の状況を比較している。自由を得たはずの市民がその自由さ故に進むべき方向に悩み苦しんでいるのは、いまも昔も変わらないが、それ以上に社会が抱えている閉塞感みたいなものも実は似通っているのではないか、とする筆者の主張にはなるほどと思う部分も多い。

哲学的な本とも言えるが、生きると言うことを深く考えることが重要であるという姿勢を説いた本でもあるといえるだろう。

いろいろなテーマについて考えを披露しているのでちょっとまとまりなく感じるところもあるが、いろいろと考えさせられるという意味では有意義な本だった。

コメント
彼、基本的にまとまりないと思う。彼がICU在籍時、ちょうど私も生徒で、政治論の授業とったけど、内容が、彼自身についてのみなんだよね。彼の人生のテーマなんだろうけど。
でも、ダンディで声がソフトで素敵なので、女子学生は基本的に授業の内容というよりは彼の声を聞いていましたw
  • Rico
  • 2008/11/08 8:43 PM
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