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五十嵐貴久: Fake



しがない探偵・宮本のもとに訪れたカンニングによって息子を大学に受からせて欲しいという男。その要望に応えるべく実行に移すもののあえなく失敗。が、実はこれが罠であることが分かり、今度はポーカーゲームでいかさまを仕掛けて一泡吹かせようとする、というストーリー。

前半のカンニングを仕掛けるあたりはテンポもよく、仕掛けも巧妙でかなり面白かった。それと、ラストのどんでん返しはかなり強烈。途中から加奈や昌史の動きがあまり見えなくなったので何かあるんだろうとは思っていたが、ここまで大きな仕掛けは想定していなかった。これだけでも読む価値は十分にあるかも。

逆にポーカーの仕掛けのあたりになるとちょっと現実味がない上に、だらだらとした感じもしてちょっと残念。あと、最後の色恋沙汰は特にいらなかったような気もしないでもない。

ま、でも非常によく練られた作品で、完成度はかなり高い。映画にしたら面白いんじゃないだろうかと思う。

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