
瀬尾まいこの作品は「幸福な食卓」「卵の緒」に続いて3作目。ヘビーな展開ながらもどこかほのぼのとした描写はこの作品でも共通。まさに瀬尾ワールド全開という感じ。
田村さんみたいな人は現実にはそうそういないよなぁ、と思いつつも、主人公である千鶴が徐々に立ち直っていく姿を見ていると、自分も頑張らないとという気持ちにさせてくれる。仕事がうまくいかないとか、人間関係がうまくいかないとか、人生にはそうした悩みはつきものだけど、どうしてもダメなら仕事も辞めて新しい世界でリセットしてやり直せばいいじゃん、ぐらいの気持ちでいた方が楽しく暮らせるよね、ということなんだろう。
だいぶ瀬尾まいこにはまりつつあります。