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宮部みゆき「堪忍箱」



宮部みゆきの時代物短編集。

江戸時代の庶民の日常の中で起こる些細な事件について書かれた短編をまとめたものだが、相変わらず微妙な機微の描き方がうまい。何でもないような事件でも思わずのめり込んでしまうのは、やっぱり宮部みゆきの表現力によるものなんだろう。

適度にサスペンスもあり、また適度にブラックさもありながら、ベースのほのぼの感がとても活かされている。

時代物なのであまり万人に勧められるものではないけど、でもやっぱり面白かったな。

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