<< 岡山 | main | 小川洋子「ブラフマンの埋葬」 >>

志水辰夫「行きずりの街」



かなり前の本になるらしいが、読んでみた。

田舎から東京に出てきて1年足らずの少女が行方不明になる。それを探しに来る田舎の塾の講師が主人公。実はスキャンダラスな事件を起こして東京を追われた過去のある主人公だが、自分の過去と少女の巻き込まれた事件が徐々にリンクしていって、、、というようなお話。

ストーリー的にはなかなかいけるし、2時間ドラマの原作にするにはとてもいい作品じゃないかと思う。

が、話がとにかくまどろっこしいのと、意味不明な修飾語やメタファーを多用しているところと、そして文脈を読んで読んで読みまくってさらに主人公が非常に勘がいいという前提を置かないと話が分からない点がたくさんあるので、早く読み進めことが出来ず、とてもフラストレーションがたまった。

ま、でもこういう作風が好きな人もたくさんいるだろうし、ベースはとてもよくできた話 (少なくともラストは「テロリスト…」よりもよかった) なので、はまればとても面白く読めるかも。



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