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太田光「パラレルな世紀への跳躍」



爆笑問題の太田光が、コンビ名義ではなく個人名義で出した初のエッセイ集。

太田光と言えば、「太田総理」などのTV番組でも、かなり強硬な主張の持ち主として有名。ちょっと突飛な発想をすることも多く、好き嫌いは分かれるところだと思うが、日本をよくしようとする熱意はとても感じるし、主張についても共感できる点が多々ある。

が、このエッセイを読んで、ちょっとだけ自分の中で太田に対する評価が下がった感じ。彼の根底にあるのは「自己愛」なんだろうと思う。「日本をよくしたい」というのも、自分の属する日本がダメになっていくのが許せない、そういった感覚なんだろうと、この本を読んで思った。もちろん決して自己愛が悪いわけではないし、郷土愛とは突き詰めていけば自己愛につながる部分もあるんだろうけど、もうちょっと壮大なビジョンとか持っているのかと勝手に期待していただけにちょっとだけ残念。

ちなみにこの本、名目上「エッセイ」という形になってはいるが、半分はエッセイ、残り半分はネタという感じかな。語りはじめは真面目なので事実を書いているのかと思いきや、いきなりネタに突入するので、ちょっと混乱する。ま、エッセイ部分では彼の人となりが十二分に表されていたので、その点で期待通りだったとは言えるが、できればネタとリアルは分けて書いて欲しかったかな、、、。

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