昨日の話になるが、「グッドナイト&グッドラック」という映画を見た。
時は1950年代。冷戦のまっただ中であり、共産主義勢力の拡大にアメリカ全土が危機感を持っていた時代。共産主義を徹底的に排除しようという風潮が強まる中、これを追い風に強硬に弾圧を進めるマッカーシー議員。そのやり口に不満や危機感を覚える人間はみなマッカーシーにより共産主義者のレッテルを貼られ、数千人が排斥されるという異常事態。こうした言論弾圧に果敢に立ち向かい、ついにマッカーシーを追いつめ、アメリカに言論の自由を取り戻した CBS のキャスター、マローの戦いの様子を記したドキュメント映画。
自由の国アメリカでここまでひどい言論抑制がはびこっていたというのは正直驚いた。確かに考えてみると、9.11の時も、イラク戦争の時も、反戦論者は非国民扱いする風潮があったらしいし、こういう映画を見ると、自分の思ったことを率直に言えるということは、当たり前のようで実はとても素晴らしいことなんだと思う。過去を紐解いても、現代の日本ほど言論の自由が保障されている時代というのもないんだろうと思うと、いい時代に生まれて良かったなぁと心から思う。
ただ、ドキュメンタリーとしては秀逸だが、ストーリー性はいまいち。ま、こういう作品に安っぽいドラマチックな展開を挟まれてもそれはそれで困るのだが、最後はちょっと拍子抜けだったかな。
関係ないけど、この映画を見て、ちょっとだけ昔読んだ「蝶の舌」という作品を思い出した。
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