方向幕

この言葉にピンと来るあなたはもしかしたらマニアかも!?

方向幕というのは、電車やバスでよく見かける行き先を表示する巻き取り式の装置のこと。小さい頃この方向幕がすごく好きで、電車が終点で折り返すときに行き先を示す表示がぐるぐると回る姿をずっと眺めていたのを思い出す。中でもお気に入りだったのが親の実家・佐渡で走っていたバスの手動の方向幕で、終点につくと運転手さんがおもむろにくりくりと巻き出す姿がとても印象的だった。

が、この前駅で電車を待っていた時、やってくる電車がどれもこれもLED式の行き先表示器を有していて、メカニカルな方向幕を有する電車・バスがめっきり減ったなぁと、ふと思ってしまった。そういえば東急も京王も最近はほとんどLED式で、それもかつては黄色一色しか出なかったのが、最近じゃRGB対応 (8色ぐらい出せるのかな?) で白まで表示できてしまうものにどんどんリプレースされている。おまけに駅の電車の案内板もことごとくLED化されていて、かつてよくあったパラパラめくられる方式の表示板などどこへ行ってしまったんだろうという感じ。あの形状の表示板というと空港でよく見かけたものだけど、成田も羽田もとっくの昔にLEDに移行していて、あれにお目にかかれる場所というのは本当に少なくなってしまった。

電子的な表示板を用いるのにはやはりそれなりのメリットがあるからに他ならない (コンテンツの入れ替えが容易、表示方式が柔軟に切り替えられる、機械駆動する部品が少ないので壊れにくい等) が、やはりくるくる回る方向幕が消えていってしまうのは個人的には非常に残念。

そのうちこうした装置を知らない世代も出てくるんだろうな、、、。

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