


最近映画も公開されたこの作品だが、あえて原作の方を読んでみた。
めまぐるしく変わる場面展開。派手な仕掛けもありながら実は知的で緻密なトリック。そしてどんでん返しに次ぐどんでん返し。まさにハリウッド映画を地でいくようなスペクタクル。
エンタテインメントとしての演出も非常に秀逸なのに、ヴァチカンに関する記述とか芸術作品に関する描写など、非常に勉強になる部分もあったし、非常に興味のそそられるストーリー展開なので、訳本ではあるけどかなりいいペースで読めた。
殺人が起こる場面ではちょっとグロテスクすぎる感じもしないでもないが、まあ許容範囲かな。
映画ではおそらく実際の美術作品とか舞台となった建物なんかも出てくるだろうし、本とは違った意味で楽しめそうな気もするので、本を読んだ後でも映画を見たいなぁという気になった。
ダ・ヴィンチ・コードもそのうち読んでみたい。