
さくらももこのエッセイ集。2000年から2002年ぐらいにかけて発行されていた「富士山」という雑誌からの選りすぐり。
さくらももこは本当に下らないことを下らなく書く (もちろんイイ意味でね) のがうまいよなぁ、と思う。どのエッセイを見ても、何でもないようなことを独自の視点と独自の言い回しでおもしろおかしく表現している。ちびまるこちゃんの台詞もかなり独特ではあるが、普段からこういう言い回しで物事を考えてるんだろうな、というのがエッセイを読むとよく分かる。
総じて面白かったのだが、子育てに関するところはちょっといただけないかな。さくらももこ、我が子に甘すぎ。コンビニで欲しがったお菓子はすぐに買い与えたり、何かにつけて保育園をお休みさせたり、子供のわがままに負けている姿ばかりが目立ってちょっと気になる。まあ、人の家の躾のことに口を出すのもどうかとは思うけど (しかも子供もいない人間に言われたくないとも思うが)。
まあでも、さくらももこの本は気合いを入れずに読めるので、ちょっと疲れたときなんかにはちょうどいいと思う。