take your marks...

はからずも、石田衣良は2作続けてSFモノとなってしまいました。

が、ファンタジーSFだったブルータワーと違って、こちらはハードボイルドSFというか、SFなんだけどなんとなくIWGPにも似た雰囲気だったかなあ。ネタもIT関連だったし、かなり現実寄りだったこともあって、ブルータワーよりは面白かったと思います。

このネタだとどうしても detail を見てがっかりしてしまうことは避けられないとは思っているけど、それでもこんなことは起こってもおかしくないのかもしれないし、いくら仮想現実の世界であろうとも、最終的には物理的な力の前には太刀打ちできない (だからこそ双方とも強硬手段に出るわけだが) というのは、共感できる部分かな。

もうちょっと、ハードボイルドよりだともっとよかったのだが。