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ダービー

今年のダービー、注目を浴びていたのが牝馬として11年ぶりにダービー挑戦のウオッカ。強いのは分かっているが、近年牝馬が制した例もないし、以前出たビワハイジの例もあったし、さすがに無謀だろうという天の声がどこからともなく聞こえる。

それとは対照的に、「あの皐月賞を見たらもうこれしかないだろう」という声もどこからともなく聞こえてくる。フサイチホウオー。皐月賞で一番目だったのはやはりこの馬だし、東京コースに替わるのも好材料。父親のジャングルポケットと同じような戦績出来ているのもよい。さすがに圧倒的1番人気になるだけはある。

ということで、フサイチホウオーを中心に、皐月賞で粘ったヴィクトリーとサンツェッペリン、それにトライアル組ではタスカータソルテとゴールデンダリアを狙ってみた。

ところが、、、。

本馬場入場の時点で、フサイチホウオーもヴィクトリーもかなりの入れ込み加減。こりゃだめかなぁと思っていたら、案の定、ヴィクトリーは出遅れた上に1コーナーで掛かって上がって行っちゃうし、フサイチホウオーもつられて掛かっていってしまう始末。当然最後の直線では全く余裕がなく、この2頭は圏外へ。

逃げたアサクサキングスが粘り、サンツェッペリンが前を追う展開の中、直線半ばで抜け出しに掛かってきたのが何と牝馬のウオッカ。そのまま押し切って、牝馬としては64年ぶりのダービー制覇。

ということで、馬券的にはまったく箸にも棒にもかからない程の惨敗。

よく考えてみると、ウオッカは牝馬とはいえ、これまでものすごい強いところを見せてくれていたし、それに同じ3歳戦のNHKマイルではこれまで何度も牝馬が優勝しているわけで、距離が伸びたからといって牝馬では勝負にならないというのは論理としては確かにおかしい。強いと目されていた馬2頭がともに凡走する展開があるならば牝馬のウオッカが勝ってもおかしくなかっただけに、春の GI の大荒れ傾向をもうちょっと考慮しておくべきだったのかも。あと下らない先入観も捨てるべきだった。

武豊じゃないけど、ほんと今年は絶不調だ。しばらく馬券は自重しておこうかと思います。。。

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ところで、有力馬凡走の要因の大きなウェイトを占めると思われるのが、実はスタンドの歓声。今回折り合いが付かなかった2頭は、どちらも本馬場入りした途端にテンションが高くなってしまい、結局引っかかってしまうという憂き目に。以前は JRA も「馬が驚くので歓声は控えめに」的な注意をしていたが、盛り上がらないと売り上げにも響くと思っているのか、最近は完全に黙認。今回フサイチホウオーから流しておきながら自分の大歓声に酔いしれている人達は、その行為自身が馬券が外れた要因となっているという自体に気づいているのだろうか。

もちろん、イベントである以上盛り上がりは必要だし、それに動じない馬作りというのも必要ではあると思うが、少なくとも臆病で恐がりな動物が主役である以上、すべてをコントロールするのは不可能。JRA も「競馬」というスポーツを主催する以上、レースに影響が出ないような対策は施すべきだろう。

観客が自らレースを壊してしまうという事態はやっぱり避けて欲しいし、馬が自分の能力100%発揮できる素晴らしいレースが見られることを期待しています。

コメント
ビワハイジのダービー挑戦はピークを過ぎた後だったじゃん。
菊でダンスパートナーが善戦したことからも
絶頂期なら牝馬でも牡馬クラシックで善戦可能!

特に牡馬トップクラスのアドマイヤオーラは
ダイワスカーレットといい勝負をしていた馬。
ダイワを子供扱いにしたウォッカなら
フサイチ以外には負けないよ。
ハッハッハッ!
  • 2007/05/29 2:33 PM
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