
中学生になると同時に田舎の中学に転校することになった天才ピッチャーが、家族やそこで出会った同級生と入学式直前に繰り広げる青春ストーリー。いまいち青春ものというジャンルが苦手でこれまで触手が伸びていなかったが、図書館 (仮) で借りたので読んでみることに。
青春ものということで、我の強い主人公が友人に影響されて改心する、みたいな展開を予想してたのだけど、これが全然違う。もちろん最後には軟化するんだけど、別に考えを変えるとかそういうことではなくて、ただ純粋にこの頃の少年の感情を描くことに集中している点がとてもよい。
一方、野球を主題にした作品であるにもかかわらず、試合の様子とかが一切出てこないというのも特徴的。ライバルチームを倒していってついに栄冠を手に、みたいな展開もちょっと予想してただけにいい意味で裏切られた。ま、そのうち出てくるのかも知れないけどね、、、。
ただの青春もの、スポーツものというくくりでは説明できない点が、これだけ支持されている理由なんだろうな。
ちょっと文章に稚拙なところがある気がしないでもない (えらそうだな) けど、ま、初期の作品な訳だし、今後に期待かな。もちろん、6巻まで全部読む予定。