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蓮見圭一「水曜の朝、午前三時」



時は大阪万博の頃。万博のコンパニオンとして働いていた女性が、そこで出会った男性と恋に落ちるというようなお話。文庫本の帯の「児玉清氏、絶賛!!」のコメントにだまされてみた。

児玉清のコメントが頭にあったこともあるのだけど、物語の前半は、世間知らずのお嬢様が色男に恋に落ちた純愛ストーリーなのかと思いきや、、、。途中で話が一気に変わり、辛く、悲しく、そして社会派な話へと発展していく。

特に、水曜の朝の午前三時の話が出てきてからは、かなりくらーい気持ちに陥らせてくれる。ただ、この事件があまりにも唐突に出てきて、その後一切説明がないというのが何とも腑に落ちないというか、すっきりしないというか、、、。

でも、終わり方はとてもよかった。特に2人の最後のやりとりにはとても好感が持てた。ま、終わりよければすべてよしということで。

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