
さくらももこの最新エッセイ。
昨年出た「ひとりずもう」よりも前の時代の作者の様子について綴った作品。前作は中学から高校というあたりがターゲットだったが、今回は2歳から小学校の2年生までのお話になっている。当時の様子を振り返りつつ、その頃思っていたことを書き連ねている。と同時に、大人になった自分の視点から分析したコメントを織り込むことでエッセイとしてのめりはりを出している感じ。
内容的には前作の方が面白かった気がするが、「あとがき」にはとても共感がもてる。「さくらももこって実はかなり頭がいいなぁ」と思わせる書きっぷり。
何気に3部作になるらしいので、次作にも期待。