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横山秀夫「クライマーズ・ハイ」



日航ジャンボ機墜落事故の報道をめぐる、群馬ローカルの新聞社の怒涛の1週間を描いた作品。

ローカル新聞社の悲哀、社内の確執、権力抗争、そしてこれだけの大きな事件に立ち向かうメディアとしてのあり方に苦悩する主人公。とても深い内容で、臨場感のある描写は横山さんならではという感じ。

小説としても面白かったし、何よりこの悲惨な事故を忘れてはならないという思いを強く抱いた。

欲をいえば「こころ」の掲載に関するところがちょっと強引なのが残念。それまでいろいろつぶされているのに、この件だけ妙にすんなり通ってしまった感がある。まあこれが通らないとクライマックスに辿り着かないので、演出上仕方ないとは思うのだが、、、。

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