
根っからの理系推理作家である東野さんが、科学技術に関するネタを元に書いたエッセイ集。
さすがに作者が理系だけあってというか、普段から自分が思っていることと極めて似た主張をされている。ネタになっているものも、非常に堅いテーマ (「教えよ、そして選ばせよ」「二つのマニュアル」等) からどーでもいいようなテーマ (「堀内はヘボなのか?」「北京五輪を予想してみよう」等) まで幅広く扱われており、自分としては非常に面白く読むことが出来た。
こうしたエッセイというのは、肩肘張らずに読み進めることが出来るので、疲れているときでも非常にいいリフレッシュとなる。何気に自分はエッセイ好きなので、今後もいい作家が書いたいいエッセイに出会えればいいなぁ、と。