2004/06/13
■ 2004年06月13日 ■百万石まつり
昨日(6月12日)は百万石祭りでした。金沢の市祭で、前田利家の入城を再現する大名行列が市内のメインストリートを歩きます。子供が小さいうちは私が連れて行って沿道で長い行列を見せたものですが、昨年くらいから友達と行くというので、私は家で留守番になりました。(ひとりで行ってもつまらんし。同居人氏と行ってもおもしろくないし。家で漫画を読んでいました・・・)

てなわけで、これは次女が撮った写真。お松の方は市内のデパートのネクタイ売り場のおねえさんが出ています。で、利家はあっち向いていますけれど、東幹久だって。次女の友達は尾山神社を通り抜けるときに東幹久を見かけて、「きゃーきゃーかっこいい〜!」と黄色い声援を送ってあげたそうです。(でも、たぶんファンではない。礼儀正しい女子中学生)11時から尾山神社に行って、行列が終わる5時まで何をしていたのかというと、屋台をひやかしたり、ジャンクな食べ物を食べたり、沿道にすわって行列をながめたりしていたんだって。いいなあ。楽しそう。このようなこともしていたようです。↓

全員こんなものを買ったのか・・・
その間、留守番ぐみは、「シェ・クープル」で、ごはんを食べました。このお店は平日は夜しかやっていない喫茶店。オムレツとかオムライスが得意なのかな?


上から、洋食屋さんのオムライス(デミグラスソースがしつこくなくておいしかった)きのこいっぱいのオムレツ、オムレツ添え牛肉カレーです。一皿1000円近くて飲み物もついてこないのはちょっとどうかと思うけれど、おいしかったです。ケーキはhosoyaの桃のショートケーキ。桃のケーキ好き!おいしかった。
■ 2004年06月13日 ■千里浜

今日は梅雨とは思えない快晴で、湿気もなく爽やかな一日でした。
私はどうしても海に行きたくて、お嬢様方を「海へ行こう〜♪」とお誘いしたのですが
「たるい」「かったるい」
のひとことが返ってくるばかりです。でも、無理やり車に乗っけて行って来ました。
千里浜はそこそこの人出で、焼きハマグリのお店も営業していました。
ふたりとも海まで来れば、それなりに楽しそうでしたが
水に飛び込んでいってぐちゃぐちゃになったのをひきずって帰った頃が
黄金時代だったのだなあ、などと感慨にふけったりしました。
でも私は満足。
2004/06/14
■ 2004年06月14日 ■望月花梨を読む その2
『緑の黒髪』と『鍵』を読みました。『スイッチ』以後の作品の方が私には読みやすい。これはそれ以前の作者の青さが読めない理由じゃなくて、なんだか『僕の地球を守って』みたいな絵がだめなんだと思う。新しくなればなるほど、画面が洗練されて読みやすくなるけれど、反面ぎりぎりの感じが薄れていって、そのへんが作品をあまり描けなくなった理由なんだろうなあ。ここは”スイッチ”を切り替えて、作者自身はひとつ上の場所からお話を作るようになってくれるといいね。瞬間の切り取り方とか鋭いし、五感で感じたものを生々しく描くことはこの人独自のものだと思う。鉛筆を突き立てる話を読んで、大友克洋思い出しちゃった。ついでに佐世保の小学生も。あのへんの悪意をすくいとることのできる人だよね。
■ 2004年06月14日 ■<まんが>『のだめカンタービレ』第9巻
この巻に収録されている分は、全部雑誌を買って、何回も読み返していたので、コミックスを読んでも、まとまった感想は書きにくい。いろいろと転機の訪れた巻だった。のだめが楽しむためのピアノから「本当に音楽を楽しむためのピアノ」に目覚めたこと。千秋と一緒にずっと行こう決めたこと。千秋がやっと少し素直になったこと。(笑)派手な演出じゃないけれど、用意周到に伏線が張ってあるので、繰り返し読んでいて楽しい。長女は、読み返すたびに、「すごいね。いろんなこと考えて漫画って描いてあるんだね。絵もすごいね。考えてあるね。マンガ家って大変だね。」などと言っている。それを教えてくれただけでもたいしたもんだわ。
講談社漫画賞を受賞して、たぶんすごく忙しいだろうと思うんだけれど、最新号のお話も今後の展開に必要なものが入っていて飽きさせない。ドイツ系の音楽の千秋にぶつけてくるのがフランス男っていうところが笑える。わけがわからないけれど華があるってヤツ?
以前、姪っ子にのだめを見せてもあんまり反応しなかったという話を書いたけれど、こないだ会ったら、全巻揃えたと言っていた。そうでしょう、そうでしょう。「お母さんも、弟も、勝手に全部読んじゃったみたい」とも言っていた。
さて、四月に二ノ宮さんが短編を書き下ろしたコミックスを今日やっと手に入れた。この本はアンソロジーでタイトルがちょっと何なので、書店では買えなかったのだ。ビニ本になっているので、立ち読みもできないし、ブックオフに落ちてくるのをまっていたら、今日見つけた。他の本と一緒にレジに出したら、バイトのお兄ちゃんが、けげんな顔をしたような気がする・・・私は表紙を隠すのはヤなので、一番上に堂々と置いて出したのに、さっと一番下に隠されてしまったよ。「私は、二ノ宮さんの漫画が読みたかっただけだよ」と心の中でつぶやいても聞こえないでしょう。・・・お話は全然ヤらしくもなんともなかったです。うう。
追記:書店がだめでブックオフがOKというのは、いつもいる本屋のレジの人はだめでバイトの兄ちゃんならまあいいか、という判断です。しかし、この狭い町の近所の本屋でいろいろ買うのは本当はとっってもハイリスク・・・・
2004/06/15
■ 2004年06月15日 ■ローカル情報
昨日、友達とランチを食べに行きました。
久安に新しくできたカレー屋さん。・・・とってもお洒落なお店でした。
ドアがおしゃれ。グリーンが多分プロに任せただろうディスプレイ。
でも一皿に全部盛って、ラザニアもサラダもお肉も同じソースにひたってるのが
なんだかランチというより「エサ」のようで、いまいちでした。コーヒーもつかないし・・・
本店も同じで一度行くと一年は行かない。
忘れた頃にまた行って、また一年行かない。
新しい店は違うのかと思ったのに、同じでした。
ローカル情報おわり。
■ 2004年06月15日 ■<まんが>鴨居まさね『SWEETデリバリー』 全七巻
昨年の今頃は陽水にどっぷりはまり、おととしの今頃は指輪の映画・・・というよりヴィゴの映画にどっぷりはまっていた。6月はどうやらそういう月らしい。で、今年は漫画を大人買いしてはどーっと読むということをしている。昨日と今日で鴨居まさねを10冊くらい読んだような気がする。おもしろかったわ。ちょっとおねえさん向けの少女マンガ誌というのは、全く未開拓だったので、何を読んでも目新しいという状態。
で、『SWEETデリバリー』は、オリジナル結婚式を企画運営するコンサルタント会社の人間模様・・・で、いいのかしらん。永遠の婚約者同士の社長と副社長。なんでもできるフラワーコーディネーターの人妻。三人から甘やかされ育てられている一番若い女の子。それぞれが仕事やパートナーとの関係に悩みながらも前向きに毎日を過ごしている。全七冊を短時間でざーっと読むと、主役は誰なのか最初わからなかった。副社長の方なのか、女の子の方なのか。前者だと30代の女性の悩みだし、後者だと20代の女の子の悩みに対応している。読者層がちょうどそのへんなんだろうなあ。一生に一度の結婚式を心に残るものにしてあげたい、という気持ちで働くお話なので読んでて感じがいいし、花がいっぱいあるし良い題材だなあと思いました。
並行して『雲の上のキスケさん』の三巻と四巻を読んでいたので、どっちがどっちかわからない・・・て、ことはないけれど、両方読むとあれあれと思うことがあって、キスケさんの二巻までは眉子とキスケさんのいちゃいちゃしてる場面がとってもおもしろかったんだけれど、三巻、四巻にはあんまりそういうのはなくて、眉子もキスケさんも仕事のことで悩んでいるようなお話になっていた。それはSWEETデリバリーの面々もおんなじで、すごく前向きなのはいいんだけれど、そして無理せず自分のペースで自分の道をという至極まっとうな結論に落ち着いているんだけれど、ちょっとまじめすぎかなあ、とかね。
この作品の掲載されてる雑誌(『young you』)のカラーなのかな?どっちかかたっぽだけ読んでいたらきにならなかったかもしれないけれど、話がすすむと同じような話になってきたので。あとキスケさんの最終巻を買ったら、おしまい。
『ハチミツとクローバー』に出てくる、デザイン事務所の美和子さんって、『sweetデリバリー』のデコラちゃんの先輩の女性達に似ている。デコラちゃんをだっこして甘やかしている様子は、犬を抱えている美和子さんみたい。(仕事のできる黒髪メガネキャラ)こじんまりした事務所の部活動みたいな職場って、パターンなのかしら?
鴨居まさね、で検索するとこのページがかなり上位にヒットする。
またこの人だよ。読書傾向が似すぎ。
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/kamoi.html
■ 2004年06月15日 ■<まんが>『彼氏彼女の事情』1巻〜10巻
大人買いシリーズ。今日はカレカノ。
本屋で一冊立ち読みしたら、すごくおもしろかったので、10冊買ってきました。
そして娘たちに「おもしろいから読め」と渡す親。
ふたりは順番に今3巻あたりを読みふけっているところ。
その間に、私は10冊読んじゃったけれど、六巻あたりで、
おっと。ちょっとこれはやばいかも。と思いました。
(ま、いいかーもう中学生だし。私がベルばら読んだのも中学生の時だし・・・)
そしてだんだん、怪しい影がしのびよるのが、ちょっと困ったなあと思っています。
そういうふうに深みを求めなくても、十分おもしろいのに。
あ〜あ、もったいない。
明るく楽しい学園ものでまとめてほしい。
って、完結してないんだよね?
■ 2004年06月15日 ■祝!77777 HIT
カウンターがなかなかいい数字になっています。
私はキリ番とかあんまりこだわらないんだけれど、
ゾロ目を踏んだ方は、記念になにかひとことどうぞ!
いつもどおり何もでません。(笑)
2004年06月16日 07:51
ちほさんが77777を踏まれました。
ラッキー7になりますように!
2004/06/16
■ 2004年06月16日 ■<まんが>遠藤淑子『心の家路』
これは昨日、花とゆめコミックスの棚の前をうろうろして見つけて買ってきた本。遠藤さんの本はほとんど家にあると思っていたが、けっこう抜けているのかもしれない。『ヘヴン』の少し前に描かれたこの短編集はどれもしみじみと心にしみこんでくるような話だった。
絵も話も華やかな装飾や演出とは無縁だけれど、お話とセリフだけで、読者の心にストレートに入ってくる。いや、ストレートとみえてすこし違う方向からきたり、油断しているところにさっくり入ってくるような。頭の使ってない部分と心の使ってない部分に刺激を与えて暖かいもので満たしてくれるようなそんな作品。SFや近未来やファンタジーのかたちをとらずに、日常生活を舞台にしてもこういう作品が描けるんだ。もしかしたらただ者じゃないのね、と今さら思いました。
2004/06/17
■ 2004年06月17日 ■<まんが>『彼氏彼女の事情』11巻〜18巻
さて、後半一気読み。ブラック有馬だの児童虐待だのループする話だの、いろいろ心配しましたが、勢いで読むと面白かったです。これは〜白泉社系の漫画家さんの陥りやすいワナに片足つかまってる感じがしました。話に作者自身が振り回されてしまった感じ。クライマックスが機能しなかったのは痛恨の極みでした。残念。あんなにがんばって描いてきたのに。でも、作者の意図した山場とは違うところが面白かったような気がするので、あんまり気にならない。
今から思うと、この作品の連載の頃というのは、児童虐待とかそのあたりの読み物がたくさん出て、親の幼少時の虐待が子供に対して繰り返されるというような話を一般の人もよく目にするようになっていたんですね。あんまり安易に使ってしまうと、少し絵空事になってしまう。でも、未成年の読者さんたちは、彼氏と彼女の事情に心を痛めたり喜んだりしたんでしょうか。むかし、『はみだしっ子』を真剣に読んでいた私たちのように?
この作品で私が好きなのは日常生活を送っているときの楽しい描写とか、音楽が体からあふれでてくるという一馬君のお話とか、だな。作者の持ち味は本当はそのへんにあるんじゃないだろうか。ブラックの描写はえぐいけれど、現実感をともなわない。
LaLaと花とゆめを読まなくなってずいぶんたつけれど、いろいろ読むにつけ、この会社の売れてる作品はどこか空っぽな部分ができてしまう感じがするなあ。一生懸命描かれているのに、まじめなのに。編集方針のせいなのかな。
有馬君が保育士で雪野が医者になったり・・・しない?
あのかっちょいい父親は、あの人を釣っていったい何をする気やら。
ちょうど今、アニメをやっていたので見ていたらびっくり。エンディングが『夢の中へ』だよ。
陽水おそるべし。いろんなところで使いまわしてるなあ。
■ 2004年06月17日 ■今さらいうのもなんだけど
カレカノ読んでて、漫画の感想評価とは全く別に、やたらと気になったのが、「一番」だの「トップ」だの「インターハイ優勝(笑)」だの、「名門」だの「美形」だのの言葉。有名人とか芸能人とかね。生徒会長、委員長とかもね。『花より男子』もそうだったな。それは少女まんがのお約束で、日常からトリップする鍵みたいなもの。昔もそうだったし、今もそうなんだね。大人になる前の結界の中で、いまだにそれが基本設定になってるんだな。そして孤独の中にいる男の子を女の子が素手でいかに取り戻すかというのがお話のテーマ。でも主人公も読者も華やかな環境というのが嫌いじゃない。そういうものに取り囲まれる暮らしにあこがれつつ、本当に大事なものは心なんだよという話になる。どっちも本当。
描いている漫画家さんは確実に読者層より年が上なわけで、描かせている編集はそれよりももっと上。需要があるから供給があるんだろうけれど、からくりを承知した上で、どれくらいのほんとうを混ぜることができるのかが勝負。それが無理になったら、次はレディースにいくんだろうな。
そのよしあしを言うのは野暮というものなんだけれど、いくつか作品を読んで、児童虐待とかトラウマとかそういったものも、お約束になってきてるのがちょっと心配・・・。いや、これも昔からあった要素のひとつかもしれないけれど。いつの時代にも傷ついた子供はいて、その子たちに、大丈夫だから安心して生きていっていいんだよ。というメッセージをこういう漫画は送り続けているんだろうか。
もうそういうお年頃から遠く離れ、心の傷・・・もない私が読んであれこれ言うのはそれこそ野暮なんだろうなああ。だからお話の本筋よりも、名前を呼び合って照れてる二人・・・とか、最初の頃の、裏表の激しい雪野さんとかがすごくおもしろい。でー第六巻の最後のエピソードとかにちょっとどきどきしちゃうよ。ああ、かわいいね。ほんとにこういうのは初々しくていいなあ(←これってほとんどオヤジですか?)
2004/06/18
■ 2004年06月18日 ■フランス人に少女マンガを紹介するとしたら(その1)
そういうお題をいただいて、この数日考えるともなく考えていました。フランスで翻訳が出ている漫画は『僕の地球を守って』『ヒカルの碁』『コナン』『スラムダンク』『バガボンド』『ドラゴンボール』『ビーバップハイスクール』『20世紀少年』『BANANA・FISH』などです。アニメになって人気の出た作品、絵が上手い作品が受け入れやすいそうです。
手塚治虫は絵がフランス人好みではないらしくて、人気は今ひとつですが、彼の作品の重要性は認識されていて翻訳されているそうです。高橋留美子は人気があるんだって。大友、寺田、谷口ジローは評価されているとのこと。『BANANA・FISH』は読んだ人は感動するのだけれど、知名度が今ひとつであまり売れなかったとのこと。大島弓子の絵はフランス人には受けないそうです。宮崎アニメは高く評価されているそうです。読者の好みに男女差はあまりないので、目ガキラキラのいわゆる少女マンガはダメ。「ストーリーが面白く、ユニークで人間的エピソードがあり、さらにユーモアは必須」そういうところに少女マンガの良い作品を紹介するとしたら何がいいでしょうか。
とりあえず、手当たり次第選んでみました。↓
■ 2004年06月18日 ■フランス人に少女マンガを紹介するとしたら(その2)
下に書いたリストからしぼってみました。
できればその作品から、興味の対象が広がって、もっと紹介してほしい
と言われるようなきっかけになるような作品がいいですね。
★歴史的に重要な作品
水野英子と萩尾望都の作品。
ここからいろんな方向に枝分かれしていっているので、
このへんを押さえておくといいんじゃないかと思います。
★現在の作品
岡崎京子『ヘルタースケルター』
清水玲子『秘密』
高野文子『黄色い本』
★おすすめの作品
岩館真理子『 キララのキ』
内田善美『空の色ににている』
楳図かずお『洗礼』
漆原 友紀『蟲師』
佐々木倫子『動物のお医者さん』
山岸凉子『日出処の天子』
坂田靖子さんの作品
二ノ宮知子『のだめカンタービレ』
今市子『百鬼夜行抄』
うーん。フランス人受けをねらいつつ外してるような感じもする・・・
難しいなあ。
追記:清水玲子の『輝夜姫』 楳図かずおの『漂流教室』 は
すでに翻訳が出ていました。
■ 2004年06月18日 ■サウスパーク
明日の深夜(20日午前3時)WOWOWで
サウスパークの指輪のパロディ版が放映されます。
http://www.wowow.co.jp/drama_anime/southpark/episode.html
■ 2004年06月18日 ■とかげのしっぽ
今日は高速を飛ばして富山に行ってきました。
北陸道を途中から能越自動車道に乗り換えるんですが、
つい先月まで一本につながっていた高速道路が、今日は間に料金所ができていました。
日本道路公団から切り離されて、富山県道路公社になったんだって。知らなかった・・・
通行区間ごとに小銭が必要なので、高速道路という感じがあまりしません。
新しくてきれいで、いつ走っても前後左右に車のいない気持ちのいい道路でした。
収益は日本でワースト3に入る道路でした。
小銭を渡すのがめんどくさいので、ETCを取り付けようかと一瞬思ってしまいましたが
それも相手の思うツボみたいでくやしい。。。
2004/06/19
■ 2004年06月19日 ■<陽水>ビデオ『CURVE』
インターネットのファンサイトがなければ、存在自体知らなかっただろうビデオを入手しました。1992年にツアーの会場で販売された45分のビデオ、『curve』。これは三部構成になっています。
第一部「陽水」 第二部「素顔」第三部「バレリーナ」
当時33歳の佐野一という陽水のファンの方が、中学二年生のときに陽水に出会い、陽水の音楽とともに青春をおくり、そして陽水と自分の人生を重ねることをやめたときまでの経緯を、一本のVideoにまとめて陽水に送ったところから話が始まります。第一部「陽水」がそのビデオです。
陽水はそのビデオを見て、佐野さんと一時間にわたって話をして、「映像のアマチュアリズムの復権」ということで二人は意気投合。その年の暮れに行われた6回のライブのリハーサルと本番に、佐野さんは立会いカメラを回すことを許可されます。第二部は佐野さんの撮った映像と、スタッフが撮った映像を編集してまとめてあります。
そして第三部は佐野さんのカメラの前で、(そのためだけに)陽水が歌った映像を、佐野さんがプロモーションビデオにしたもの。『バレリーナ』がフルコーラスで入っています。
最初にいかにも素人風の映像が流れた時に、これは見ていて痛かったらどうしよう、と思いましたが、杞憂でした。ひとりのファンとして陽水を追いかけ、自分の青春を重ねていた佐野さんが、陽水と自分の人生の分岐点を自覚し、社会人として会社に通い家庭を持つまでを短いビデオにまとめてあります。ファンでありながら、距離を測ることのできる彼に、陽水が好感を持ったのもわかるような気がします。
そして第二部。この年のライブは急に思い立って6回おこなわれたもので、通常の時間帯に会場を押さえることができずに、真夜中の12時に開演という変則的なものでした。ライブ映像はプロが撮ったもの。その映像と佐野さんが撮った楽屋の映像などが入ります。陽水の歌は部分しか入らないので、あああ、もっと歌を聞きたい、と思ってしまうのが玉に瑕ですが、プロには撮れない瞬間の切れ端が新鮮でした。中でも急にカメラに陽水がぐっとよってきて「・・・そこにいると、じゃま。」「・・あ!すみません」っていうのが面白かったな。
第三部はプロモーションビデオ。『バレリーナ』にバレエを踊らせるのはあまりにもベタだろう。東京タワーと花火はないだろう。・・・と思いました。この頃の陽水の歌は素晴らしく、カメラを固定して回すだけでじゅうぶんなので、演出はいらないんですが、これも実験的な試みとしてはおもしろい。
アマチュアリズムを取り入れたとはいえ、ビデオ全体の仕上がりには破綻がなく、企画に秋元康の名前があるように、きちんとプロの手が入った作品でした。第二部にはたぶん他で使われたインタビューの内容も一部入っているのですが、そこで陽水が言っていることは今とあまりかわらない。えのきどいちろうの『陽水全発言』を読んでも、陽水は昔から首尾一貫しています。既成の価値や評価にであうと、「ほんとかな?」と思ってしまうこと。自分に対して決め付けられると反対のことをしたくなること。人前に出るのが大嫌いなのに、人前で歌っていること。
おそらくそのバランス感覚が、プロ仕様ではない映像を作ろうと思わせたんでしょう。
さて、当時陽水は44歳くらいです。この頃の陽水をリアルタイムで追いかけていなかったので、映像も歌も新鮮です。当時の歌は声量音質とも抜群で、対応も少しソフトになってきたところで歌声も甘く、短い映像の切れ端でさえ、聞きほれてしまう。きっとライブ映像は保存してあるだろうから、いつか全部見たいものです。12月のライブなのでアンコールに赤い上着を着て、白いボンボンのついた赤い帽子を被り、『ジングルベル』を歌っていました。・・・・びっくりした。・・・・・『ジングルベル』さえ、スバラシイ。(←バカ)バックでは今さんが鹿の角をつけて、名前忘れたけれど、他の人が天使のわっかと羽をつけていました。
この頃のライブの映像が見たい。テレビ番組が見たい。これで市販の映像は全部入手したんですが、テレビとかラジオは録画してないとどうしようもないもんね。そのうちDVDボックスでも出ないかなあ。あまりにもそういうのが少なすぎる〜
■ 2004年06月19日 ■<映画>『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
先行上映の一回目を見てきました。吹き替え版。
12時始まりなので、さすがに人の入りは半分くらい。
ルネスは前売り券で先行上映を見ることができるのでグー。
感想は↓に書きますが、ごめん。やっぱり私はハリポタのファンではないです。
そういう感想になるので、お好きな方はご了解をお願いします。