
久しぶりの瀬尾まいこ。今回の作品は、サラリーマンを早々にやめて占い師としての才能を発揮しだした女性が主人公。
占いというのは、占星術あり手相ありと手段は様々だけど、結局のところ悩める相談者の抱える問題を理解し、それを占い結果と結びつけてポジティブな方向に転がすことが本質であり、占い師のそういう割り切った姿をいきなり初めの方で見せられるというのが何とも瀬尾さんらしい。とても現実的なんだけどどこかほのぼのとしていて、しかもユーモアにあふれているところはほかの作品とも通じるし、なかなかよかった。
以前の作品と比べると重さはないけれど、その分読みやすくもあり、また親近感も覚えたので、非常に面白かった。
また瀬尾さんの作品を読みたいなぁ。