今週の前半は遅い夏休みを取って海外へ行ってたのだけど、帰ってきてみてびっくり。福田首相が辞意を表明していたなんて。確かに現地のテレビでも「麻生さんが総裁選に名乗りを上げた」なんてニュースは流れていたけど、てっきり衆院選後の話なんだと思っていた。まさか安倍さんに続いて福田さんまでぶち切れて辞めるなんて思っても見なかっただけにかなりショックを受けている。
で、帰ってきて HDR に撮りだめしてた番組を見ていたところ、ちょうど毎週録画している「英語でしゃべらナイト」が福田首相辞任に伴うニュース特番に置き換わっていたようで、福田さんの辞任会見の様子をうかがい知ることが出来た。
率直な感想としては、やはりあちこちで報道されている論調と同じく、「なんて無責任な!」という憤りを覚えた。そもそも一国の宰相たるもの、困難な局面を打破するために全身全霊を尽くす覚悟がないといけないにも関わらず、「野党が審議に応じない」「支持率が下がっている」などと国益のためを思って首相の椅子に座ったとは思えないような発言を連発。言葉は悪いけど「ただ首相になってみたかった」程度の意識しかなかったんじゃないかとすら思えてくる。挙げ句、報道陣から突っ込まれて「私は自分のことを客観的に捉えることが出来るんです。あなた方とは違うんです。」などと逆ギレする始末。そもそも自分の能力を客観的に捉えられているのなら、ご自身に首相としての能力がないことは分かっていたはずではないか。こんな人が首相となって1年も無為無策でいたと思うと、ほんとにやり場のない怒りがこみ上げてくる。と同時に、首相の責務をこんなにも軽んじていた人を持ち上げた自由民主党には改めて呆れてものも言えない。国民としては、強いリーダーシップを持って日本を立て直してくれるような人材を期待しているのだが、安倍さん、福田さんと2代続けて投げ出すような人を選ぶ体質と、選挙後のことしか考えずにとりあえず乱立している総裁選レースを見ると、それも期待できないと思ってしまう。
向上心を持つのは大切なことだが、トップに立つことを目標としているようでは本末転倒。トップに立ってどうしたいのか、それを成し遂げるためにはどれぐらいの覚悟があるのか、次期総裁にはそうしたことをきちんと語れる人になって欲しいと思う。
- コメント
- 日本の政治のすごいところは、トップがころころと代わっても、それなりに影響がないところじゃないかと思います。
トップはダメでも、なんとかやってけるっていう国は、そうそう数がないかと。
それにしても、こんなぐだぐだの中で発足する観光庁の初代長官は大変そうだなぁ、と思います。まぁ、いやになったら、突然辞意を表明すればいいだけですが。
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- yamachita
- 2008/09/07 10:20 PM
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