自分がどちらかというと楽天の方を「ひいき」にしているってのはここを読んでいる人なら分かると思うが、何で楽天はよくて livedoor が良くないと思うのか、ちょっと真面目に考えてみた。
基本的に livedoor の強さと弱さというのはまさに表裏一体だと思っているのだが、その意味でも livedoor を端的に表しているのが「堀江社長の直観」なんだろうと思う。見た感じ、彼は感性で動くタイプなので、だからこそ直観的に「すごい」と思った web creator の世界を切り開くことも出来たし、livedoor の買収にしたって、ブランド名の持つ力が欲しいというのが理由にはなるけど、じゃあそのブランド名がどれだけの価値を持つかっていうところでは、やっぱり堀江さんの直観に頼るところが大きかったはず。「直観」でどんどん動くから、他の追随を許さない程のアドバンテージを持って進めることができる訳で、それがまさに livedoor が短期間でこれだけ大きな規模になったのだろうと思っている。
ただし同時に「直観」の恐いところは、個人のもつ直観が社会の流れにそぐわなくなることもあるということ。結局ただの思い込みで終ることもあるし、大きな勘違いで命を落しかねない危険性も孕んでいると考えるのが妥当だろう。実際ビジネスではまだ直観が正しい答えを出しているように見えるが、堀江さんの発言を聞いてるとかなり勘違いしている部分も多く、そのうちこけるのではないか、という不安が常に立って見える。オマリーを読んで来たり、通訳しかやったことない人間にGMやらせようとしたり。あと、あんまり触れちゃいけないかも知れないけど、10年前のあのロン気の姿なんか見ると、やっぱりねぇ、、、。
その点、三木谷さんはきちっとした分析に基づいた手堅いやり方をとっているだけに、確かにぱっと見面白さでは負けるんだけど、4年、5年というスパンで物事を考えているので、個人的な趣味としては信頼がおけるんだよね。今回、あとだしジャンケン的に仙台という土地で争うことになってしまったけど、現実的に考えて、新しく作るなら、都市の規模的にも仙台しかあり得ないだろうし、例え少し不利になろうとも、どうせ多くても1球団しか認可されないんだから、変なところで参戦して認可されちゃうよりも、立地的にベストなところで争った方がいいだろうというのも、分析的だし、また戦略的に見ても min-max な結論だろうと思う。
いいとこのぼんぼんなのにやけに手堅い三木谷さんと、別にいいとこの出身ではないのにやんちゃな子供そのままの堀江さん。どっちも特殊な人間で、築いたものは似通ってはいるんだけど、人間的には正反対なのがまたなんとも言えず面白いよね。
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