- 「別れの言葉を私から」, by 唯川 恵
- 「世界の中心で、愛をさけぶ」, by 片山 恭一
どっちもまあ恋愛ものなんだけど,それぞれまったく毛色が違っていたので読めたって感じ.唯川恵の本は,もう完全に女に人が書いた女の人のための本という感じで,男としては甘ったる過ぎる内容なんだけど,半分ノベル+半分エッセイっていう形で著者の意図がすごくよく伝わる書き方がされていたと思う.これが全部ノベルだったら殴ってるんだろうな,って感じだけどね.で,片山恭一のは内容があまりに若すぎて,ちょっと腹が立つことが多かったかも.まあ自分がこの主人公の年代でこれくらい双方が好きでいられる立場にいれば同じ様な振る舞いをしただろうけど,まあそれだけかなって感じ.確かに死んでしまうのは悲しいことだろうけど,逆にそれだけしかない小説だという気がする.「泣きながら一気に読みました」っていうおびに書いてある柴咲コウのコメントはかなり期待はずれ.まあ柴咲コウは可愛いからいいけど (最近シメのコメントはそればっかだな).