
今日の日帰り大阪出張の往復で読んだ本。
森博嗣の本は以前から一度読んでみたいと思っていたのだけど、たまたま本屋で新刊コーナーにあったのと、「Gシリーズ」とかいうのの初巻らしいということもあって読んでみた。
内容は密室殺人を扱った推理もの。さすがに理系の作家さんだけあって、キャラも理系を地でいく方々がたくさん登場する。論理的思考の極致のような台詞がたくさん出てくるし、何と言っても理系学生のことをよくご存じでその特徴が見事に描写されている。
この作品に関して言うと、東野圭吾の「探偵ガリレオ」にも近い感じはするが、湯川に相当する人物がたくさんいたり、より理系チックな展開になっているという点が異なるかな。衝撃度という意味でも東野圭吾の方が若干上かなとは思うけど、人物同士の会話のユーモラス度ではこちらの方が上なので、その分とっつきやすい気はする。
なかなか面白かったので、今後も読み続けたい。
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余談だけど、「φの意味するものは?」という会話の中で、「空集合」というのが出てくるんだけど、恥ずかしながら空集合という発想は全く出てこなかった (読んでて初めて「あ!」と思った)。さすがに卒業して7年も経つと数学的な感覚が相当衰えてるな。。。