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東野圭吾「幻夜」



ずっと読みたいと思っていたこの作品がついに文庫化。

氏の作品「白夜行」を読んでいると、唐沢雪穂と新海美冬が容易にオーバーラップするし、その意味で白夜行の続編であるという位置づけは間違いないだろう。作品の中では前作との関連については全く描かれていないにもかかわらず、随所に関連をほのかににおわせるような伏線を張る (最終的にはかなり決定的な展開になるが) ことで、前作を呼んだ人にだけ関連が分かるような表現方法ができる東野圭吾という人は、改めてすごい作家なんだなぁ、と感心した。

もちろん作品自体もとても面白かった。個人的には「白夜行」よりもリアリティーがある気がして、こちらの方がよかったと思う。

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余談だが、この作品、文庫で800ページ弱もある。白夜行の1000ページと比べると短くなっているけど、それでもこの量を読むにはとても時間がかかるかなぁと思っていた。が、意外とサクサク読み進めることが出来て、1週間で読破。白夜行の続きと思って読んだことで理解が多少早まったのかも。

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