


7/30, 31 と、生まれて初めての富士山登山を敢行してきた。
7/30 8:00 前に府中を出発し、中央道経由で一路富士山へ。富士山の登山口は大別して4種類に分けられるのだが、その中でも今回は「須走口」から上ることにしていた。理由は、
- マイカー規制していない
- あまり人気がないのですいている
- 下りるのが楽
といったところ。といっても自分は登山に関しては全くの素人なので、この辺は同行した登山のスペシャリストさん達にほぼお任せだったのだけど、、、。
高速は意外にも全く渋滞してなくて、10時過ぎに予定よりかなり早いタイミングで須走口の駐車場に到着。須走口が人気がないとはいえ、限られたキャパシティの駐車場にとめることができるのか不安ではあったが、ちょうど日曜の朝のご来光にあわせて登った人たちが帰る時間だったこともあり、駐車場にもすんなり止めることが出来た。駐車場が満車の場合は路上に駐車して登っていかないとならないという話だった (実際日曜の朝には土曜から登っていた登山客の車がびっしりと路上に止められていた) ので、とてもラッキー。
ご飯を食べながらゆっくりと準備し、11:00 頃に登山開始。最初は木々の間を縫いながらの行程。その後、高度が上がるにつれて徐々に高木が減ってきて、7合目の大陽館のあたりからはほとんど樹木が生えていない状態に。無理せずゆっくり登っていき、18:00 に 8合目の富士山ホテルに到着。食事 (カレー) を済ませると寝室に案内されたのだが、話に聞いていたとおり、1つの布団を2人でシェアする形でとても狭いし、5合目 (標高2,000m) から8合目 (3,400m) まで一気に登ったこともあって同行者の何人かは高山病のような頭痛の症状を発症したりと、なかなかゆっくり寝られるという状況ではなかったな、、、。
2日目は1時過ぎに起床し、1:45 ごろ山頂目指して出発。渋滞に巻き込まれながらも、2時間ほどかけて無事山頂に到着! また日の出には1時間ほどあったが、ちょうどベストポジションが取れそうだったので、寒いのを我慢してご来光を待つ。
そうこうしていると、徐々に東の空が白んで来て (写真1枚目)、ついに 4:47 頃ご来光が! 眼下には見渡す限りの雲海が広がり、その奥の方からオレンジ色の玉の形をした太陽がゆっくりと昇ってくる姿はまさに圧巻 (写真2枚目)。ガイドさんの話しているのを立ち聞きしても、ご来光も雲海も同時にきれいにみれるというのはとても珍しいらしく、いいタイミングでこれてほんと感激。
しかし、、、。はっきりいってとても寒い。アメダスによると5時の気温は 1.6℃。かなり着込んでいたけどそれでも寒く、みんなでブルブル震えながらのご来光となりました。
その後予定していたお鉢巡り (富士山の火口を1周する) は、あまりに寒かったのと、予想以上に時間がかかる (1周1時間半以上かかる) ので取りやめ、近場で火口をのぞき込んだり剣が峰 (富士山の標高最高地点) を遠目に眺めたりした後、6:00 頃下山開始。
実は須走口ルートの最大の特徴が、下山道の「砂走り」。下山道が深めの砂になっていて、ちょっと体重をかけると足が15cm 程沈み、クッションと潤滑剤の効果が得られるため、走るようにして下りていけるということでこの名前がついたらしい。慣れるまではどう歩いてよいか分からず疲れるが、コツをつかむと非常に楽だし、普通に下りていくよりも短い時間で下山することができる。途中、8合目で預けていた荷物を返してもらったり、7合目で休憩を入れたりしつつも、結局 9:40 に下山完了。登りが 7:00 + 2:00 = 9:00 かかったのに対し、下りは 3:40 で下りきることが出来ました。
今回、天気にはとても恵まれた。登りの時の天気は良すぎず悪すぎず、適度な気温で登ることが出来たし、一夜明けて(?)8合目を出発する頃には、空には満天の星が。ご来光もばっちりみれたし、帰りは5合目の近くまで晴れ渡っていたのでとても気持ちよかった。砂走りを下りつつふと後ろを振り返ると、6合目あたりからでもすっきりと山頂を望むことが出来た (写真3枚目)。
行くまではどうなることがと思ったが、体力的にも何とか持ったし、自分は幸いにも高山病のやっかいになることもなかった上、天気がとても良かったこともあって他では得難い経験ができたこともあって、自分としては非常に満足。
唯一残念だったのは、砂走りで調子に乗りすぎたのか、その後の下山道の歩き方が良くなかったのか、右膝を痛めてしまったこと。痛みが出てきたのが下山後だったことと、現時点では痛みは和らいできているというのは不幸中の幸いだが、下りは難しいなーと実感。
もう1回富士山に行きたいかと言われると微妙 (今回よりいいコンディションで登れることもないだろうし) ではあるが、日本人として、一度は登っておいて損はないかと思うので、まだ登ったことがない人は是非。
ちなみに富士山登山の情報は ここ が情報量が多くていいかも。