水着メーカの SPEEDO が今年開発した水着がすごいことになっているらしい。何でも水着が泳ぐときに発生する体の振動を抑えることが出来て、その結果タイムが飛躍的に向上すると言うことのようだ。一部には水着素材による浮力向上疑惑が報じられていたり、使用禁止を求める声が出たりとまだまだ予断を許さない状況ではあるが、一応スイマーとして一言。
スポーツ用品メーカはよりよい道具作りに日夜奮闘している。水着についても、これまでブーメラン→スパッツ→全身と形が変わったり、表面に鮫肌加工をしたりと、オリンピックを迎えるたびにそれなりの技術革新が行われてきた。しかし、これらの変化というのは人間の泳力向上と比較すると微々たるものであり、水着によってタイムが大きく変動するほどの自体というのは想定されていなかったというのが現状。
そこに来て SPEEDO がめざましい技術革新を成し遂げてしまったからさあ大変。これまで SPEEDO を使っていた人はほくほくだけど、他のメーカを使っていた人はやれ不公平だ、やれドーピングと同じだと騒ぎ出す始末。
SPEEDO がきちんとルールを守って水着を作っているのかは正直分からないところではあるが、もしちゃんとルールに則った上で開発したものであるとすれば、これはたゆまぬ研究努力の成果であり、何ら不公正となじられるべきものではない。残念ながら SPEEDO が日本水連の指定する水着メーカとなってないことから、SPEEDO を責めるような論調の報道がなされている節があるけど、むしろこれだけの伸びしろがあるのに努力を怠っていた他のメーカこそ糾弾されるべきだろう。
水着で結果が左右されてしまうというのは、頑張って練習してきたスイマーからすれば納得いかないことかも知れないが、道具を使わないスポーツというのはないわけで、多かれ少なかれ道具に左右されてしまうのは致し方ない。今までこれほどまでの差がでなかったのに、ここにきて急に差が出てしまったのは不運としか言いようがないが、こういうことも起こりえるとしか言いようがない。
何か SPEEDO の水着 (レーザー・レーサー) を使用禁止にしようなどという不穏な動きもあるようだが、SPEEDO 社の努力を無駄にしないよう、常識的な判断が出ることを願いたい。
ちなみに SPEEDO といえば、日本でも有名なブランド (自分が高校生の頃は SPEEDO か ARENA かという感じだった) ではあるが、日本では実はミズノの OEM という位置づけだった。が、去年あたりに急にミズノと SPEEDO の契約が解除になり、ミズノはミズノブランドで水着を作ることになったようだ。日本での SPEEDO の版権はゴールドウィンに移ったようだけど、正直水着メーカというイメージがないので、しばらく苦戦するのではないだろうか。一方のミズノも、SPEEDO というブランドがあまりに強すぎたためにやはり苦戦は必至。となると、日本では ARENA ブランドを手がけるデサントが一人勝ちというパターンも想定されるな。
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