KE F1 PROJECT
KE F1 PROJECT
*07:試走2(KE007)*
8月6日、7日、8日と、富士スピードウェイにてテスト走行が行われました。このテストには、KE007の他、ヒーローズ・レーシングが購入し、星野選手が乗ることになっているティレル007も参加しました。KE007は、鈴鹿で初テストを行って以来のテストであり、3ヶ月後に迫ったF1 in Japanのための貴重なテストでした。
このテストで、KE007は1分16秒2をマークしました。74年11月のF1デモンストレーション・ランで、ロニー・ピーターソンの出した1分15秒3が参考タイムとしてありましたが、2シーズン前のマシンであり、また、本気の走りではないことも予想されるので、13秒代に突入するのではと見られていました。このテストで、いっしょに走ったTyrrell007(星野選手ドライブ)は、1分17秒前後だったようです。タイヤは、KE007がダンロップ、Tyrrell007がブリジストンと、お互いに国産タイヤでした。どちらのマシンも、リヤのグリップが不足し、オーバーステアがきつかったそうです。どちらのマシンもスピンを経験しました。当時の国内レースは、2リットルマシンが最高峰で、F1のパワーに対し、グリップ不足だったようです。
KE007と長谷見選手
ノーズにはKEのステッカー。コクピット正面には、NGK(プラグ)、カヤバ(ダンパー)、ダンロップ(タイヤ)と、国内の協力メーカーのステッカーが貼られていました。
大型ラジエター(夏場のテスト用)および追加チンスポイラーを装着
ピットに入ってくるKE007
Tyrrell007とKE007のランデビュー走行。これは、マスコミ向けデモンストレーションのために、2台が同時に走行しました。