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プログラムの中から あるがままに、普通に 毎日新聞社小児がん征圧キャンペーン取材班 本橋 由紀 |
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毎日新聞社「小児がん征圧キャンペーン・生きる」は96年夏、俳優渡哲也さんら石原プロの全面的な協力を得て始まりました。今年で5年目になります。 取材を始めた当初は、驚き、戸惑うことばかりでした。 「治る病気になったのに、“死の病”と思われる」「病気を理由にいじめられる」「就職や結婚に支障がある」「いつるから近寄りたくない」・・・・・・・・・。偏見や差別がありました。 たまたま病気にかかっただけ、ということがわからない人が多いようです。 「力になってあげたい」と思うのは、自然です。でも私たち周囲の人間に治すことはできません。当時者の気持ちを本当の意味で理解することができません。 それでは病気になった子どもたちや家族が、私たちに望んでいることは何でしょう。 その答えのひとつであり、かなり重要なのは、「あるがままに普通に接してほしい」ということです。取材相手の多くが口にしています。 小児がんは白血病、神経芽細胞腫、悪性りんぱ腫など確かに、当事者にとって大変な病気です。長期の協力な治療を必要とし、治るようになったとはいえ、「死」と直面する場面もあります。薬や放射線の副作用で本人とわからないような風貌や体型になることもあります。けれど、同情、激励、哀れみ、そんな特別なことは必要ありません。 無理しなくていいのです。ただちょっとばかり病気について勉強し、想像力を働かせればいいのです。ボランティアになるとか、骨髄提供者(ドナー)になるなど、その先はそれぞれが決めて毎ください |
「天使の泉」によせて 毎日新聞社 小児がん征圧キャンペーン取材班 本橋由紀 |
毎日新聞社の「小児がん征圧キャンペーン・生きる」は1996年夏、始まりました。 小児がんという病気は白血病、脳腫瘍、悪性リンパ腫などがあります。専門医によると、1万人に1人が発症します。当事者にとってはとても大変な病気です。長期の強力な治療が必要ですし、治るようになったとはいえ、「死」と直面する場面もあります。薬や放射線の副作用で本人とわからないような風貌や体型になることもあります。 「病気の子としてではなく、ありのままに普通に接してほしい。でもちょっぴり配慮もしてほしい」 これは実は意外に難しいのですが、肩の力を抜いて、素直になればよいような気がします。最初の一歩はこのコンサートに来たみなさんは歩み始めています。 次の一歩は本を読んで理解を深めるとか、ボランティアとして何かを手伝うとか、あるいは骨髄提供者(ドナー)になるために骨髄バンクに登録する・・・。 ご自身が無理なく続けられる方法を考えてみてください。きっとその思いは子ども達に通じます。 |
清水康子も出席させていただきました。
2007年度3月28日
小児がん征圧キャンペーン 募金、1100万円贈る |
毎日新聞のキャンペーン「生きる」に寄せられた「小児がん征圧募金」の第11次分1100万円が、小児がんの子供への支援や研究に取り組む全国20団体に贈られた。毎日新聞の各本社などで贈呈式があり、毎日新聞東京本社では28日、北村正任・毎日新聞社社長が各団体代表者に寄付金を贈った。 自らも白血病と闘いながら、病気の子供たちを支援する団体「はばたく夢ロボット」(埼玉県)に参加する東京都東久留米市立中央中1年の山川香奈さん(13)は「病院で病気と闘っている子に協力できるよう、夏休みの募金活動などを頑張っていきたい」とあいさつした。 贈呈先は次の通り。(順不同)がんの子供を守る会▽がんの子供のためのキャンプ連絡会「スマートムンストン」▽難病のこども支援全国ネットワーク▽日本白血病研究基金を育てる会▽日本さい帯血バンクネットワーク▽はばたく夢ロボット▽東邦大学医療センター大森病院「ひだまりの会」▽病気の子ども支援ネット「遊びのボランティア」▽よこはまファミリーハウス▽パンダハウスを育てる会▽そらぷちキッズキャンプ▽記録映画「風のかたち」作成委員会▽NPOあいち骨髄バンクを支援する会▽近畿小児がん研究会▽アジア小児がん学会(アジア人医師・国際小児がん学会派遣基金)▽京都大学医学部付属病院小児科ボランティアグループ「にこにこトマト」▽NPO日本クリニクラウン協会▽福岡ファミリーハウス▽九州大学医学部付属病院親の会「すまいる」▽久留米大学医学部の小児がん経験者らでつくる「スマイルデイズ」 |