懐かしのレーシングカー:My Dear Old Racing Cars

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TOPIC 02
*私がF1を好きになった頃*



 あけましておめでとうございます。 ton'-up' boy です。本年もよろしくお願いいたします。1998年はいかがでしたか?私にとっては、マクラーレン、フェラーリと懐かしいチームが活躍し、また、ティレルという名門チームがなくなり、喜ばしくもあり、悲しくもありの複雑な一年でした。

 私がF1を最初に見たのは、小学生の時でした。玩具屋で『ホンダRA273』(左図)のプラモデルが置いてあったのです。欲しくて欲しくてたまらなかったのですが、当時のこずかいではでは、なかなか買えませんでした。『子供の日』に「欲しいものはあるか」と、親父に聞かれたとき、迷わず、「ホンダF1のプラモデル」と、答えたのを覚えています。

 当時から車は好きで、家の近くの駐車場の『トヨタ2000GT』が置いてあり、よく眺めていました。作るプラモデルといえば、車ばかりでした。そんな中で『ホンダRA273』のプラモデルは、エンジンが丸見えで、サスペンションが見え、タイヤのパターンまでハッキリ見える(箱の車だとそうはいかないもんね)のが、とても新鮮でかっこよく思えたのでしょう。フォーミュラーカーが何なるかも解らない頃の話です。



 こんな車のあるんだ。それからは、本屋さんに立ち寄っては、『AUTO SPORT』と『auto technic』とを、立ち読みしたものでした。当時は、J・スチュワートが全盛の頃で、必然的にJ・スチュワートとティレルチームのファンになりました。昔は『タイレル』っていってたなぁ。FISCOでF1が開催された時の車にはひらがなで「たいれる」と、書かれていましたから。当然、テレビ中継なんかは無い時代です。雑誌だけが情報源でした。



 中学になって、こずかいが値上げされてからは『AUTO SPORT』を買えるようになりました。『auto technic』は高かったのでめったに買いませんでした。今でも、当時の雑誌は取ってあるんですが、それを見ていると、'76年の富士グランドチャンピオン第3戦の公式プログラムが出てきました。ペラペラとめっくていくと、生沢徹さんのサイン(右図)が入ってました。雑誌の懸賞で当たったものなんでしょう。'76年の富士第3戦は生沢さんが優勝したレースですから。当時は、長谷見昌弘さん、高原敬武さん、高橋国光さん、黒澤元治さん、津々見友彦さん、etc、が一線でがんばってた時代です。

 とりとめの無いことを書いてしまいましたが、どうぞ、お許しください。正月ですから。今年のF1が楽しいシーズンになるよう、おとそ気分で(実際お酒を呑みながら)書いてます。次回からは通常の記事を書きますから。今年は、懐かしいGCカーや、マイナーなレーシングカーも紹介していきたいと思います。