インスリン注射のお話 外来フットケアの紹介
◆紹介
現在日本人の糖尿病患者は急増しているといわれております。
当センターにおいても例外ではなく糖尿病の外来患者が増加の一途をたどっております。
糖尿病や高脂血症や高血圧といった疾患は自覚症状もなく放置されていることが多く、これら疾患により心筋梗塞や脳卒中といった重篤な疾患を発症する方々が後を絶たないのが現状です。
そのような現状をふまえて我が医療センターでは平成19年
9月より循環器科が循環器科外来と糖尿病、内分泌外来を分担して対応してまいりました。
フットケア風景
しかしながら糖尿病や高脂血症の患者数も多く、これらの合併症の発症も多いことから、「糖尿病・内分泌センター」として糖尿病、高脂血症、甲状腺疾患などをより専門的に診察していくことといたしました。
合併症が全く起こらなければ糖尿病や高脂血症といった疾患は怖くない疾患です。ですから糖尿病や高脂血症は合併症を定期的に検査していく必要があります。また、看護師による外来フットケアも随時行っております。
◆糖尿病教室について
当センターでは療養指導こそが糖尿病治療に最も重要であると考えております。
また、病気を治療する為には病気について正しい知識を持ち理解することこそが治療の第一歩であると考えております。
外来にて糖尿病とはじめて言われた方や、糖尿病の名前は知っているけどどんな病気かわからないといった方々を対象に糖尿病基礎コースという糖尿病の基礎の話を糖尿病教室を第1,3木曜日に試行しております。
糖尿病基礎コースでは糖尿病療養指導士の資格を持った専門のスタッフ(看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、検査技師)により糖尿病チームを作り、各々の専門分野を担当していただきより充実した糖尿病療養指導を目指しております。
◆主な検査
糖尿病3大合併症
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糖尿病性網膜症
目の奥にある血管に変化が起こり視力の低下やものがゆがんで見ることや最悪の場合失明することもあります。
眼底検査で目の奥の血管を定期的に観察することにより早期に網膜症を見つけることが出来るため予防していくことができます。
A 糖尿病性神経症
足の痺れや感覚障害や立ちくらみ等が起こります。
神経を刺激して直接運動、感覚神経の状態を調べる末梢神経伝導速度検査、震える感覚がわかるかどうかの振動覚検査、立ちくらみがないかどうかを調べる起立試験等があります。
B 糖尿病性腎症
腎臓はおしっこを造る大事な臓器です。 腎臓は身体の不要なものをおしっことして排泄し、身体に重要であるものはおしっこに出ないように調節しています。腎障害の早期では身体を作る大事な成分であるたんぱく質がおしっこに混じるようになります。尿検査をすることで腎臓の障害がないかどうかを調べることが出来ます。
糖尿病大血管合併症
@ 狭心症、心筋梗塞:心臓を栄養する血管が詰まって起こる病気です。
非常に強い胸痛を伴います。心電図、心臓エコー検査などで検査を行います。
A 脳卒中:脳の血管が詰まったり、やぶれたりして起こる病気です。
B 閉塞性動脈硬化症:足の血管が詰まって起こる病気です。
長く歩くと足がしびれたり痛くなったりします。両手、両足に血圧計を巻き血圧の差を見るABI検査や下肢動脈CTにて検査をします。
首の血管にエコーという機械を当てて動脈硬化の判定を行います。
◆スタッフ
西田 健朗(にしだ けんろう)
糖尿病内分泌センター所長
日本内科学会認定内科医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本糖尿病学会専門医
日本糖尿病学会研修指導医
日本医師会認定健康スポーツ医
藤澤 和夫 (ふじさわ かずお)
医長
高木 優樹(たかぎ ゆうき)
医師
山田 沙梨恵(やまだ さりえ)
医師
◆外来診療時間
月
火
水
木
金
午前
西田
西田
藤澤
西田
西田
藤澤
藤澤
高木
山田
藤澤
高木
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山田
午後
西田
藤澤
西田
西田
藤澤
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山田
藤澤
高木
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―
山田
※午後は、予約のみとなります。また、午後の薬のみの受付はありません。