2011年10月13日浄楽寺、13年9月15日願成就院参詣 |
(37/42) 浄楽寺阿弥陀三尊像 (ネットコピーより) |
(38/42) 浄楽寺阿弥陀三尊の収蔵庫をバックに |
和田義盛の依頼で運慶が弟子10人と共に
文治元年(1189年)製作した阿弥陀三尊像。
中央本尊は像高141cm(半丈六仏)で肉付の良い
重量感のある仏様。両脇時の観音・勢至菩薩と
共に目鼻立ちのすっきりした運慶仏です。重文。 |
左の阿弥陀三尊像と毘沙門天・不動明王像を
祀る防火構造の収蔵庫。これら5体の仏像は
以前は国宝であったが文化財保護法の改正で
見直され重文となった。1959年毘沙門天胎内
から銘札が発見され運慶仏と確認されました。 |
(39/42) 浄楽寺 不動明王像 (ネットコピーより) |
(40/42) 願成就院阿弥陀堂をバックに |
3尊像の右に配置されている不動明王。口を
への字に曲げて目をカット開いた童子の怒りの
形相はすざましく体全体から怒りの炎を発して
いるかの様な力強さを感じる。左に配置の
毘沙門天と共に写実的で動きのある運慶仏です。 |
北条氏の氏寺であり執権時政が頼朝の
奥州藤原氏の討伐を祈願し1189年建設。
時政は頼朝の名代として守護地頭の設置許可
を得る為上洛し、奈良仏師であった運慶もこの
直後鎌倉に下り頼朝に拝謁したと考えられます。 |
(41/42)願成就院の阿弥陀如来坐像(寺発行絵葉書コピー) |
(42/42) 願成就院阿弥陀堂に入る参拝者 |
右側の毘沙門天、左側に不動明王を従え
不動明王の脇侍の二人の童子と共に5体が
新国宝。阿弥陀如来は堂々として圧倒的的な
力強さを感じ、衣文の彫りも深い初期の運慶仏。
印相は指を前に突き出した珍しい来迎印です。 |
この日は台風18号が接近し早朝激しい雨。
幸いバスが三島に近づく頃は雨も止み青空が
見える好天になった。普段の行いが良かった
ものか?それとも運慶仏が遠路はるばるの
参拝者を歓迎してくれたものか不明? |