紅葉の湖東三山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・.(.P-75/76)

18年11月22日~23日愛知県の紅葉名所、香嵐渓から滋賀県の古刹、湖東三山散策ツアーに参加。
 紅葉が見ごろのこの時期23日朝から湖東平野北部、鈴鹿山脈西麓に点在する天台宗の古刹
百済寺~西明寺~金剛輪寺を参拝しました
。平野部の百済寺から山麓の金剛輪寺まで標高差も有り
色づき始めた百済寺のもみじから今真っ盛りの金剛輪寺の血色の楓まで色調の変化を観賞出来ました。

2018年11月23日 紅葉の湖東三山散策
 
(01/06)百済寺(ひゃくさいじ)山門 

(02/06) 百済寺山門をバックに
三山南端に位置し聖徳太子の勅願により飛鳥時代
からこの地に定住した百済人の為に建立されたと
伝えられる古刹。山門からかなり歩き大きな草履を
吊るした仁王門が参拝者を迎えてくれます。国宝
建築物の本堂はさらに石段を登った処にあります。
何度か戦火に見舞われたこの寺は織田信長の
湖東侵攻(1573年)で焼討に会い荘厳な伽藍や
寺宝を殆ど失いました。信者の熱意により
本尊の十一面観音や如意輪観音坐像は
戦火を免れ山頂の本堂で参拝出来ました。
 
(03/06)城郭の様な石垣の残る西明寺山道
 
(04/06) 西明寺三重塔をバックに
城郭の様な石垣の続く山道はかって多くの僧兵を
抱え壮大な伽藍を誇った繁栄を想像させます。
この寺も信長軍の侵攻で山門と塔頭の多くは
焼失。信者の機転により最奥部の国宝の本堂と
三重塔だけは兵火を免れました。
国宝三重塔の初層内部は中央に大日如来を
祀り四天柱と壁面に32菩薩を極彩色で描いた
法華経の曼荼羅世界を拝観出来ました。
追加拝観料1,500円は文化財保護協力費と
考えて拝観の価値があるのでは。

(05/06)金剛輪寺三重塔へ登り道で

(06/06)金剛輪寺三重塔へ登り道の血色の紅葉
三山中標高が一番高く総門から本堂への参道は
長くきつい登山道。かって年配の参拝者は本堂
への参拝を途中で諦めざるを得なかった。近年
本堂途中までバスが乗り入れ参拝は楽になった。
帰りは赤い涎掛けを掛けた千体地蔵と小さな風車
が並ぶ薄暗く悲壮感の漂う参道を下山しました。
三山一の紅葉名所。山頂の本堂と三重塔周辺
は見事だ。側溝に溜まった血色の紅葉を写す。
近くの本堂後陣に今回の旅行で一番対面を望んだ
十一面観音が待ち受けておりました。等身大で
バランスの良い平安末の木像仏です。
丸顔で
伏目の気品ある顔立ちに若々しさを感じました。

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