JISについて(2)通産省質問の回答−その4−
<JISの担当者(工業技術院標準部)の説明>
JISについての考え方が、少し違っているのではないか。
JISは強制規格ではない。
JISは、生産者とユーザー消費者などのコンセンサスに基づいている。
三者の合意に基づいて作られていて、その中で世の中の動きは反映されているものと考えている。
むしろ、代替製品の有用性に貢献していると自負している。
アスベスト製品をJISから除いたら、むしろ逆効果である。
これは、アスベスト製品が使われている実態があるので、JISがないものが使われてしまうことになり、一定の品質を確保できなくなるということ。
アスベスト製品をJISに含めていることで、販売を促進していると考えているようだが、そうではなく、むしろ、代替製品であるケイ酸カルシウムのタイプKのものを加えて普及に貢献している。
ノンアスの製品をJISに入れて、実用化に向けて積極的対策をとっている。
JISは強制規格ではない、コンセンサスに基づいているから、入れませんと言うことはできない。
コンセンサスと言うが、その中に入っているのは、学識経験者と、行政とメーカーの人などではないか。
ユーザーも入っている。
ユーザーとはたとえばどういう人か。
JIS規格の後ろに添付してある、原案作成委員会は原案を作るだけだが、JISを作る、日本工業標準調査会の建築部会には、主婦連の副会長も入っている。
主婦連の方一人か。
後でメンバー表、リストを下さい。
このメンバーはどこで決めるのか。
主婦連に連絡して中で選ぶ。
そういうことではなく、消費者の中の誰を選ぶのかということだ。
全部の消費者団体を呼ぶわけにはいかない。
自分たちも入れてくれとお願いしたい場合どこに言えばいいか。
主婦連に言ってもらえば・・・。
主婦連に入らないとだめなのか。
団体に入らなくても消費者の一人であることには変わりない。
労働省、環境庁、通産省で代替化の方針が明らかになっている。
この、代替化の方針を言う人が入っていなければならない。
それはもちろん入っている。
審議は公開しているか。
公開の例はないが、希望があれば参加することはできる。
では1995年 A5430の規格を決めたときの、調査会の審議資料を出してほしい。
代替化の意見を持っている人が入っていると言ったが、そうであれば、その方針に沿った意見を述べているはずだと思うので、その点を確認したい。
古い資料だ。
まだそんなにたっていない。後で聞く。
自分たちはケイ酸カルシウムのタイプKのものを入れて、代替化の方針をとっている。
それは規格の中に混ぜてしまった話か。