*通産省関連−目次−

通産省質問の回答−その3−

JISについて(1)


    <質問の要旨>

    通産省工業技術院において取り決められているJISの解説の中で、

    アスベストの低減化について、

    「石綿は限られた天然資源であり,資源の有効利用の観点から,品質水準を維持しながら石綿使用量低減化の研究が重ねられている。」と書かれている。

    このような低減化の理由は、アスベストの代替化という政策とは共存し得ない。

    このアスベストの低減化について書かれている部分が、貴課も含め、通産省全 体の共通する見解として考えていいかどうか、また、他の省庁で行われているといわれている低減化、代替化の理由と同じなのかどうか。

    また、労働省からの通達で「石綿は、可能な限り、有害性の少ない他の物質に代替させる」とある。

    わが国を代表する規格であるJISによって、公的に規格品として認められているのは、この労働省からの通達に反することにならないのかどうか、

    また、アスベストの代替化に関し、省庁間で、行われている政策とそのような政策が行われている理由に矛盾がないのかどうか確認したい。


    <回答の要旨>

    代替化の基本姿勢について、住宅産業窯業建材課から説明。

    アスベスト低減化の理由

    アスベストについては、労働安全衛生法によって労働者の環境保護が、また、環境保護の観点から大気汚染防止法が定められている。

    そういう姿勢に基づいて、法の遵守の観点から、製造業者等に、代替化の促進、低減化の促進を求めていると考えている。

    アスベスト代替化の理由

    これも同じようなこと。
    アスベスト製品は適当に管理して使うことができる。 それを踏まえて、代替製品の使用可能性を考えている。 検討にあたって、品質、性能、実用化の可能性を考慮する必要がある。

    代替化の政策は、アスベスト製品がJISに定められていることによって、妨げられる恐れはないかどうか。

    JISが代替化の妨げになるとは考えていない。
    製品の改善に取り組むように指導してゆきたい。


    アスベスト製品をJIS製品に含める妥当性、

    前回のJIS改訂によって、アスベストを含有する建材の規格の名称から「石綿」を削った経緯

    特に、アスベストのように、危険性を指摘した通達まで出され、各省庁から強く代替化が求められている製品で、JISによって国が品質を保証している製品が、他にどの程度あるのか。


    もどる        つづく



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