アスベストの輸入・製造・使用の実態について
抄造設備などで製造しているが、時間の関係もあるので、詳しいことは、後でお渡しする石綿協会からの資料を見てほしい。
ほぼ90%くらいが建材に使われており、主に建築材料として使用されていることがわかる。
これは、一般の住宅用というよりは、倉庫とか工場とかに使われていることが多いようだ。スレートなど。
あとは、ブレーキなど、車にも使われている。
これについて把握しているのは、通産省から出している「窯業・建材統計」、大蔵省から出している「通産統計」などで、これらは、図書館などで見ることができる。
製造工場の数などがわかる生データはないのか。
これらの公表している統計資料は、統計法に基づき、法律的に決められた工場等にアンケートを出して、回収してまとめたものである。調査統計部が担当している。
統計調査はあまり詳しくは出ていないと思ったが。
自分たちが出しているわけではない。詳しいことはわからない。
全国でアスベスト関連の製造会社がどこにいくつあって、どういう製品を、どのようにして製造しているか、年度ごとにどのように数が変化してきているか等を示すデータはないか。
そのようなものはない。
それでは、一般の私たちが見ているものと同じような資料しか持っていないのか。
同じだ。
統計資料をどのように生かしているのか。製造工場の数など、集めているデータに関心はないのか。
関心は持っていないわけではないが、聞くことはできない。自分たちがやっているわけではないのでよくわからない。
代替化が必要という考えはあるということだが、どの企業がどのようにして使っているかという実態がわからなければ、代替化の促進のために指導して行くと言っても、やりようがないではないか。
統計は法律に基づくもの。自分たちはそれとは別に個別に、工場については電話などで調査しているが、ここでお話しできるようなものではない。
統計資料の分け方が問題だ。
まず、アスベスト含有建材がどのくらい使われているのかということすら、統計を見ても全然わからない。
製造工場がいくつ有るかもわからないということでは、実態が全然わからないではないか。
石綿協会に任せきりなのか。
データはお持ちでないのか。
用途によってもいろいろとある訳なので。量の多いところはわかる部分もあるが。
アスベスト製造工場の数等、調べてリストにして出してもらえないか。
無理だ。
それではお答えいただいたことにならない。
どういうふうに流れて、どうなっているのか、それを示してほしい。
石綿協会任せでは困る。
昨年の輸入統計によれば、石綿協会調べで、18万トンの輸入量の内、1万トンを「原綿以外のもの」ということで除外しているが、これは何のことか。
ちょっとわからない。
輸入実態を把握していないのか。「原綿以外のもの」という分け方は、前の統計にはなかったと思うが。
製品以外のものではないかと思う。
むしろ製品ではないのか。
わからない。
私たちと同じ程度にしかわからないのか。
そういうことになる。
平板というのが屋根用化粧スレートのこと、スレートというのが波板のことか。
とすれば、平板で、用途の4割を占めているのだから、これについて代替化をどうすすめるか考えたらどうか。
これなら、クボタとかダイケンとか、代替品をあちこちから出している。
どうやって代替製品が売れるのか、通産の対策を考えてほしい。
ユーザーは、コロニアルにアスベストが入っているとか知らないで、大工さんとかが使っている。
まず、ユーザーにコロニアルに入っているということを知らせて、ノンアス製品を使うように言って行く必要がある。代替品は有るんだから。誘導してくれないと進まない。
建物の話なので、通産がやるかどうかという問題があるが。
指導すると言うが、どのような形で指導するのか。
企業に何か分けたりするのか。
そういうことは考えていない。
製造の実態もわからない、石綿協会の出している資料について説明を求めても説明もできないのなら、責任を果たしていないと言われても仕方がないように思うがどうか。
もう一度詳しく文書で回答してくれないか。
持っている資料のすべてと言われたから、それを答えただけだ。
わからないということも含めて、これがすべてということか。
そうだ。
製造工場の数など、具体的な資料を示して説明してくれるものと思って来た。
時間がないので、またあとで補充してほしい。