浜岡原発差止裁判に参加して−こんなことがよくわからない−(目次)


(1):インディケーション?

(2002.9.29)


総会が近づいてきました。さて、こちら、静岡では・・・?

レジュメもしっかり提出日までに間に合ったし、ホームページにも入れた。あとは、パワーポイントで発表の内容を作ったりしながら、月日のたつのを待つばかり・・・となる予定だったのに、やはり、人生はそんなに簡単にはいかないみたい。

東京電力から始まった「損傷隠し」が、ついに中部電力にもあったことがわかり、20日には、唯一運転中だった3号炉も止まった。

中電は、「過去の定期点検でインディケーション(配管に認められたキズの徴候)が認められていた」と発表。

「インディケーション」とか「キズの徴候」とか、そんな表現自体がふざけてる、キズはキズだし、ヒビはヒビじゃないの?・・・と、心に傷の徴候を持つ私としては、「インディケーション」とは一体どんなものだろうと、だんだん頭から離れなくなってくる。果ては、買い物帰りの自転車に乗りながら、「インディケーション!」などと口走る始末・・・。

あんなにがんばって書いたレジュメも、送った直後に誤字発見。運転中と書いた3号炉も運転を停止してしまい、はたまた、ここに至って、10月10日に予定されていた浜岡原発の見学会まで、中電のお断りによって中止になりそうなのだ!

10月10日の原発の見学会では、きっちり中の写真とか貯水槽の写真をとってきて、総会ではその写真の説明をしようかと思った。そうすれば、私の話は少なくて楽ちんだと思っていたのに・・・。

そして、さらに、さらに困ったことが・・・。

はじめ、私は、総会で、浜岡原発差止訴訟の争点がどんなにいっぱいあるかということをみんなに知らせたいと思っていた。こんなにもたくさんの争点がある中で、現実に原発が運転されているという事実をいっしょに考えてほしいと思ったから。

そして、自分が裁判に参加した気持ちを話してみたかった。

「裁判を受ける権利」は憲法で保障されている基本的人権の一つ。 それを行使しようっていうんだから、私にとっては、一生に一度あるかないかという重大事、神聖な権利を行使するという意味では、カルビンとか天賦人権説とか、そういう世界だと思った。

千円払えば誰だってなれるし(はじめは3千円だった)、そんな大袈裟なものじゃないって怒られてしまいそうだけど、自分にとってはそういうものだったんだ。

でも、それが今は問題になっている。
−つづく−



中部電力の「インディケーション」については中電HP
 「浜岡原子力発電所3号機の停止について」
 http://www.chuden.co.jp/press/data/pre2002/pre0920_01.html


「浜岡原発差止裁判に参加して〜こんなことがよくわからない〜」発表レジュメ


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