「本題にはいりますが、抓巳火神社ご存知ですよね?」
「名前だけな、、」
『あそこで夜な夜な出るんらしいんですよ、、。」
「ふ〜ん、それで?」
「それでって、、ったく、みもふたもないですね。」
「要はそれをどうにかすればいいわけだな?」
「それがどうにかしちゃまずいんですよ、、。」
「あ?」
「ご神木なんだそうで、、。」
「ご神木が悪さしてるってのか?」
「悪さってのとはちよっと違うんですけど、、
誰も聞き出せないんですよ、、。」
「、、、、つまり、そいつの話を聞けってか?」
「そうなりますかね、、、。」
「おまえ、、それ俺向きの仕事だと思うか、、?」
「思いませんけどね、もう誰も残ってないんスって、、。」
しばしの沈黙、、。
ふざけんな、と断る。 美神向きなので美神に任せる。
しかたないこれでも稀代の陰陽師、やってやろうじゃないか。
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