懐かしのレーシングカー:My Dear Old Racing Cars

KE F1 PROJECT

KE F1 PROJECT

**03:完成1(KE007)*



完成時に発表された写真です。カウルの構成、フロントインナーカウルの形状とがよく解ると思います。ノーズカウルのKEステッカーがはっきりと貼られていますね。

KE007開発者

KE007開発スタッフです。コクピットに収まっているのが小島氏。左が小野昌朗氏、右が解良喜久雄氏です。フロントカウルとタイヤの関係を見て解ると思いますが、かなりコンパクトな車です。タイヤがほとんどノーズカウルに隠れています。フロントトレッドは1400mm、当時、ナロートレッドの代表・ブラバムBT44が1422mmですから、いかにナローであったかが解ると思います。

KE007ロールバー

コクピット後部を前から見た写真です。この下には、モノコックサイドと合わせて200Lの小島製安全ガソリンタンクが収められていました。

KE007フロントサス

フロントサスペションは、基本的にはロッキンクアーム式のダブルウィッシュボーンですが、カヤバ製ダンパーがフローティングレイアウトされていました。ダンパーのアッパーが通常のロッキングアームタイプで、押さえられ、ロア側は、サスペンションのロアアームに取り付けられていました。これは、空気抵抗を考慮して、アッパーアームを出来るだけ低く設定したため、その間で、ダンパーストロークを稼ぎ、斜めに配置し、ロア側からも押し上げる形になりました。アッパーアームの位置が、車軸に非常に近いのが見て解ると思います。

KE007リヤ周り