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米海兵隊普天間基地の辺野古移設のための埋立承認申請書提出に断固抗議する(談話)

2013年3月22日

米海兵隊普天間基地の辺野古移設のための埋立承認申請書提出に断固抗議する(談話)



社会民主党幹事長  又市 征治

1.政府は本日、米海兵隊普天間基地の辺野古移設のための埋立承認申請書を仲井真弘多沖縄県知事に提出した。今回の政府の行為は、普天間基地の県内移設に反対する多くの沖縄県民の意思を踏みにじるものであり、社民党は断固抗議する。

2.仲井真知事は県内移設を事実上不可能とし、県外移設を求めている。県内全41市町村長らも県内移設断念を求める異例の「建白書」を首相らに提出している。また、沖縄防衛局が提出した環境影響評価書は科学的な論理性を欠き、補正されても問題は残っている。名護市漁協以外の地元の合意も得られてはいない。埋め立て申請の条件は全く整っていないにもかかわらず、沖縄の総意を踏みにじり、地元の合意もないまま、埋め立てへの県内の反発を無視し、手続きだけを淡々と進める安倍政権の姿勢は断じて許されない。

3.今回の埋立承認申請書提出の背景に、安倍首相が日米首脳会談でオバマ米大統領に対し辺野古沖の埋立申請の意向を示していたことがある。また、安倍政権は、沖縄を日本の施政権から分離し、アメリカの軍事支配下に放置した「屈辱の日」を「主権回復の日」と定め、式典を強行しようとしている。アメリカにいい顔をしたいがために、辺野古移設を進めようとするのは、安倍政権の沖縄差別意識そのものの表れである。

4.社民党は、普天間飛行場の辺野古移設には一貫して反対してきた。県民の総意も反対であると信じている。辺野古の美ら海を埋め立てて、新基地を建設することは、豊かな生態系の破壊にとどまらず、沖縄社会の破壊につながるものである。社民党は、沖縄の皆さんとの連帯を強化し、辺野古沖への移設を含めた代替施設の建設に反対し、普天間基地の即時閉鎖・撤去による無条件返還を強く求める。
以上