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泊原子力発電所3号機におけるプルサーマル計画の中止を求める要請書

泊原子力発電所3号機におけるプルサーマル計画の
中止を求める要請書

2008年12月15日

北海道知事 高橋 はるみ 様

社民党北海道連合 代表 山内惠子

泊原子力発電所3号機におけるプルサーマル計画の中止を求める要請書

 貴職におかれましては、日頃より北海道の発展と道民生活の向上に向けご尽力されていることに敬意を表します。
 さて、社民党は人類と核・原発は共存できないと考え、北海道におけるプルサーマル計画に反対を表明してきました。

 道は、この間、安全性にかかわる道主催の公開シンポジウムや有識者検討会議を実施してきましたが、最終報告は、北電の安全対策に対する批判的検討も、具体的な調査・専門的検討もないまま、机上の空論で「基本的に安全は確保される」というものでした。私たちは、この「最終報告」に強く抗議します。

特に、知事が「事業主や国のすすめるプルサーマル計画については基本的に理解できる」と一方的に道議会答弁を行なうなど、道民の不安や疑問や中止を求める声に耳を傾ける姿勢は見られませんでした。この計画は、北海道の行く末を左右する重要な問題であり、断じて受け入れられるものではありません。

 以上のことから、下記の要請事項を受け止め、プルサーマル計画を断念するよう強く求めます。

1. 「有識者検討会議」の報告は、安全性についてのみ論議したものであり、計画の是非について議論したものではない。改めて「プルサーマル計画」の必要性・経済性の観点から計画の是非について、道民主体の「検討会議」やシンポジウムを開催して、広く意見を聞くべきである。

2. 道議会においても、必要性・経済性の論議が不十分であることから、道議会で集中審議を行なうなど、道民に開かれた議論を行なうこと。

3. 「プルサーマル計画」の承認は、知事の先決事項の一つであるとしているが、地方自治体の首長として、憲法92条地方自治の本旨に基づき、道民の福祉の増進や食の安全を守るという責務を果たすために、国の干渉を受けることなく、道民の声を反映させ、自らの判断で中止すること。

4. 「プルサーマル計画」などの核燃料サイクル計画は、高速増殖炉や再処理施設など計画・実験段階の域を出ず、未確定な要素が多いことから、拙速な判断をせず、自然エネルギー等への転換を図るよう国に対して申し入れをすること。                      
以上