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民主党代表選挙の結果について

民主党代表選挙の結果について


2011年8月29日
        社会民主党北海道連合
         幹事長 浅野 隆雄
 

 事実上の首相を選ぶ民主党代表選挙において、野田佳彦財務相が選出された。
 この2年間で3人目の首相選びとなる代表選挙が、実質3日間の論戦で、しかも民主党国会議員のみによる選出であったことなども、「政治は国民のためにこそ」という観点からも懸念されるばかりである。

 この間の首相交代・退陣劇を見るまでもなく、先の総選挙で掲げた国民の生活が第一と言う民主党公約を変質させ、原発事故と大震災の対応の遅れや脱原発の後退などにとどまらず、沖縄の基地、消費税値上げ、TPP参加問題など、国民から遊離してきた政治の現状は明らかであり、国民の大きな不満と怒りが渦巻いていると言える。

 また、今回の代表選挙を通じて、ことさら「脱小沢か親小沢か」の論調も強調され過ぎたように思え、政策論争への喚起と言うよりは、国民の政治不信を広げたとも言える。

 新しく選出された野田佳彦民主党新代表は、明日にでも第95代(62人目)内閣総理大臣として選出されるだろうが、原発事故の収束と大震災の復興はもとより、国民の目線、生活実態にしっかりと根差し、現下に直面する政治責任の重大さを直視して政治を行うべきと考える。
 少なくとも、大増税、大連立、原発推進、TPP参加、官僚主導政治などの愚策は、断ち切るべきである。

 何よりも政治主導、国民の生活が第一と言ってきた2年前の政権交代に込められた国民の政策要望の実現にこそ全力をあげ、「人間の復興」と「生活再建」を果たし、明るい希望の持てる社会にしていくことこそが、国民の不安や不信にこたえる責任である。

以上